不倫相手が妊娠した場合の慰謝料と養育費の関係とは?|誰が誰に請求できるのか?

不倫相手が妊娠したら慰謝料はどうなるのでしょうか?…もしもその子どもを出産したら…妻への慰謝料や養育費の問題で頭を悩ませることでしょう。どのような場合に、そして誰が誰に請求可能なのかについてご紹介します。

目次

不倫相手が妊娠したとき考えられる問題について解説します

 

もしもあなた、もしくはあなたの配偶者の不倫相手が妊娠してしまったら…。

慰謝料が発生するだけではなく、子どもの存在があるからには、養育費の発生する可能性があります。
 
では、不倫相手が妊娠したその時、どんなことが問題になるのでしょうか?

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不倫相手が妊娠したら?|迫られる選択と問題点とは・・?

 
不倫相手が妊娠した時、次のような問題がつぎつぎと発生します。

迫られる選択(1) 産むか産まないか?

女性が妊娠していることに気が付くのは、だいたい妊娠二ヶ月頃が多いようです。
 
吐き気や熱っぽさ、だるさなどが続くことで発覚します。
もしも検査の結果、本当に妊娠していたなら、まずは産むのか、それとも中絶するのかのどちらかです。

迫られる選択(2) 妻に話すか話さないか?

不倫相手が妊娠するということは、新たな命の誕生もかかわっているため、非常に大きな問題です。

この問題を妻と共有するのか、それとも不倫がバレることの方がこわいから、話さないまま隠し通すのか、どちらかを選択することになります。

迫られる選択(3) 離婚するかしないか?

もしも出産することを選択した場合、今の配偶者と離婚するのか、それとも離婚せずに今の家庭を維持するのかという選択肢があります。

離婚する場合は、後でご紹介する慰謝料などが発生するでしょう。

迫られる選択(4) 認知するかしないか?

芸能人でもよく聞く問題ですが、出産した子どもを認知するか、しないのかという問題もあります。

認知すれば養育費を支払う必要がありますし、あなたの人生を大きく変えることでしょう。 

不倫相手が妊娠したとき発生する慰謝料と養育費|(1)出産する場合

 

では、不倫相手がもしも出産することを選択した場合、誰が誰に対して慰謝料を請求できるのでしょうか。

また、養育費や認知の問題はどうなるのでしょうか。

不倫相手が妊娠・出産する場合(1) 妻が不倫相手に慰謝料請求できる

不倫相手が出産する場合、妻は不倫相手に対して慰謝料を請求することができます。

まず、配偶者が不倫していたという事実があるからこそ、不倫相手が妊娠・出産するというところまで事態が発展するのです。

つまり、不倫相手の妊娠・出産は、不倫の決定的な証拠ともいえます。

この場合は不貞行為があるわけですから、妻は不倫相手に対してその行為に対する慰謝料を請求できます。

不倫相手が妊娠・出産する場合(2) 認知すれば不倫相手が夫に子供の養育費を請求できる

出産する場合は、父親が子供を認知すれば、あなたは生まれてくる子どもに対して大きな責任を負います。

その責任は、養育費という形であらわれます。

不倫相手から子どもの養育費を請求されえたら、支払いの義務が生じる事になります。

不倫相手が妊娠・出産する場合(3) 不倫相手は夫へ子供の認知請求が可能

「子どもを認知する」とは、法律上で親子関係が結ばれることを言います。
認知した場合は法的に「親子」になるわけですから、親としての扶養の義務と養育費の支払いの義務が生じます。

強制認知とは?

あなたが認知することを拒否したとしても、裁判によって強制的に認知させられることもあります。

これを強制認知といい、民法787条で定められています。
 
もしも裁判により親子関係が認められた場合は、あなたの意思とは関係なく、強制的に認知の効果が発生します。 
 
血縁関係上親子である以上、扶養義務・養育費支払い義務を負う可能性から完全に逃れることはできないといえます。

不倫相手が妊娠したとき発生する慰謝料と養育費|(2)中絶する場合

 

妊娠からの選択は、産むか中絶するかのどちらかです。

ではもしも中絶した場合は慰謝料等はどうなるのでしょうか。

不倫相手が妊娠・中絶する場合(1) 妻が不倫相手に慰謝料請求できる

不倫相手が出産せずに中絶したとしても、配偶者との不貞行為を立証する「妊娠」を根拠に妻は不倫相手に対して慰謝料を請求することができます。
妊娠が発覚すれば、それがたとえ出産してもしなくても、不貞行為を証明するには十分な証拠となるのです。 

不倫相手が妊娠・中絶する場合(2) 不倫相手が夫に中絶の費用を請求できる

中絶には、およそ10万円ほどの費用がかかります。 

この費用は、不倫相手が夫に対して請求することができます。

中絶費用を支払わないという合意書を、妊娠前に作成していてお互いに同意している場合は、この限りではありません。

不倫相手が妊娠・中絶する場合(3) 不倫相手が夫に慰謝料請求できる場合がある

中絶は身体的な負担だけではなく、精神的な苦痛を伴います。

生まれてくるはずだった子どものことを思い、精神病にまで追い詰められた場合、

不倫相手は夫に対して慰謝料を請求することができる場合もあります。 

ただし、不貞行為自体が法律に違反しているのですから、この請求が認められるのはごく一部の例のみです。  

不倫相手が妊娠して慰謝料を請求されたら?冷静に対処する必要があります

 

慰謝料、養育費、離婚…穏やかではないことが連続する事態に、慌てて我を失う方もいます。

まずは落ち着いて冷静に対処する必要があります。

不倫相手が妊娠したら(1) まずは事実関係を確認する 

妊娠は本当なのでしょうか? 

子どもの父親は、本当にあなたや、あなたの夫なのでしょうか?

これらの事実関係を確認しないことには、先に進むことはできません。

必ず事実関係を確認しましょう。 

不倫相手が妊娠したら(2) 各問題をどうするか決める

 本当に妊娠しているかを確認するためには、産科・産婦人科で妊娠の検査を受けましょう。

あなたが同行すれば、嘘か本当かがわかります。

誰にも知られたくない場合は、市販の妊娠検査薬で検査しましょう。

最近の検査薬の精度はかなり高く、正確な結果を知ることができます。

また、本当にあなたの子どもなのかについては、出産後にDNA鑑定をすれば真偽がわかります。 

不倫相手が妊娠したら(3) 離婚問題に強い弁護士に相談する

もしも不倫相手が妊娠したら、出産するにせよ、中絶するにせよ、離婚問題に強い弁護士に相談することをおすすめします。

早い段階で相談しておけば、妊娠・出産によって生じるあなたへのリスクを最小限にとどめることができるでしょう。

不倫相手が妊娠した場合の慰謝料と養育費の関係とは?|誰が誰に請求できるのか?のまとめ

 
不倫によってできた子どもでも、命は命です。
あなただけの意思で決めず、不倫相手とはよく話し合う必要があります。

もしも当事者だけで話し合いができない場合、そしてあなたが社会的に追い詰められそうになった場合、
迷わず離婚問題に強い弁護士へ相談しましょう。

あなた一人で抱えていた問題も、相談することによって新しい道が開けるかもしれません。
この記事の作成者

カケコム編集部