うつ病って離婚の理由になるの?〜旦那や妻がうつ病になったら〜

うつ病って離婚理由になるのでしょうか?近年、うつ病患者の方は増えつつあります。それに伴って、旦那や妻がうつ病になったから離婚したい・・・という方も以前と比べて多くなってきていると思います。今回は、そんな方々のために、うつ病は離婚理由になるのか、そしてその離婚方法について紹介していきたいと思います。

目次

うつ病で悩んでいる人、増えてます

 
離婚したい!なんて思っている人も多いのではないでしょうか。

実は最近、パートナーがうつ病になってしまったことが原因で離婚を望んでいる人が増えてきつつあるんです。

結婚して幸せな夫婦生活もつかの間、旦那や妻がうつ病になってしまった・・と悩んでいる方も少なからずいらっしゃるのです。数だけで言えば、うつ病と正式に診断された方の数だけでも100万人以上もいます。

そこで今回は、うつ病とは一体どんな病気なのか、離婚できるのか?と言うような疑問に答えていきたいと思います。
  • 旦那・妻がうつ病になってしまった方
  • うつ病による離婚を考えている方
  • うつ病になってしまった時の離婚について知りたい方

は必見です!

【うつ病による離婚に関する疑問】 うつ病とは?

 
ではまず、そもそもうつ病とはなんなのか、というような「うつ病」に関する疑問についてみていきましょう。

そもそもうつ病とは

早速ですが、うつ病とは一体どんな病気なのでしょうか。

厚生労働省によると、うつ病の定義は以下の通りとなっています。

「憂うつである」「気分が落ち込んでいる」などと表現される症状を抑うつ気分といいます。抑うつ状態とは抑うつ気分が強い状態です。うつ状態という用語のほうが日常生活でよく用いられますが、精神医学では抑うつ状態という用語を用いることが多いようです。このようなうつ状態がある程度以上、重症である時、うつ病と呼んでいます。

(引用:厚生労働省

一般的にうつ病は「この症状が出ているからあなたはうつ病です!」と一概に定義することが難しいです。

なので、上記のように定義は決まってはいますが、お医者さんによっても診断は異なります。

本当にうつ病なのかどうかについては多くの人の意見を聞くことが必要と言えそうです。

うつ病にも種類がある

実はうつ病にも3つの種類があり、

  • 外因性あるいは身体因性
  • 内因性
  • 心因性あるいは性格環境因性

というように分類されています。アルツハイマーのような脳の病気からうつ病に繋がるものもあれば、周囲の環境や本人の性格など外的な要因でうつ病につながっていくというような場合もあります。

他にもうつ病になるのには様々な原因があり、人によって全く異なるのでその人にあった対処法や治療法を見極めることが重要です。

【うつ病による離婚に関する疑問】離婚はできる?できない?

では次に、本題であるうつ病によって離婚できるのかどうかについて解説していきたいと思います。

結論:うつ病による離婚はできなくはないがハードルは高い

まず結論から言うと、うつ病だからという理由のみで離婚することは難しいです。

もちろん、夫婦お互いが離婚に同意して話し合いの上で離婚することはできます。

ただし、パートナーが離婚に反対して、調停や裁判になった場合に、離婚したい理由がうつ病だからという理由だけでは離婚が認められない確率が高いのです。

うつ病によって夫婦生活にどんな支障をきたしたのかがポイント

裁判で離婚するには、民法で定められた離婚事由というものが必要になってきます。

つまり、うつ病になった結果、夫婦生活に支障が出てき、それが民法の離婚事由(うつ病の場合は”婚姻を継続し難い重大な事由”や”配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがない”の場合が多い)と合致すれば裁判で離婚できる可能性が出てきます。

民法上の離婚事由については後ほど紹介しますが、旦那や妻がうつ病で離婚を考えている方は、今現在うつ病によってどんな支障をきたしているかについて考えてみてください!
 

【鬱病による離婚に関する疑問】こんな状況なら裁判でも離婚できるかも!〜旦那がうつ病の場合

次に、うつ病によって具体的にどんな状態になってしまっていれば離婚できるのかについて紹介していきたいと思います。まずは旦那がうつ病の場合です!

うつ病で離婚を考えるケース(旦那編)① 仕事が続けられなくなり、会社を辞める

まずは、うつ病によって旦那が仕事を続けられなくなってしまった場合です。

十分な収入が得られず、生活をすること自体が困難になってしまっている事態に陥ってしまっている。さらに加えて、旦那の病気が治る見込みが少ない、といった場合は離婚することができる場合があると思います。

もちろん、離婚に至るまでに様々な手を打ち、生活を立て直そうと努力していたことが前提として必要になります。
 
妻として最大限旦那の更生をサポートし続けたものの、回復せず生活が非常に苦しい状態が続き、加えて旦那の回復の見込みがなく婚姻関係が破綻してしまっているような状態であれば裁判所が離婚の判決を下すことも十分考えられます。

うつ病で離婚を考えるケース(旦那編)② 夫婦の夜の営みが全くなくなってしまう

次にいわゆるセックスレスになってしまうということです。

うつ病になりセックスレスになってしまった場合は離婚できる可能性があります。

また、セックスレスが夫婦の婚姻関係を破綻させてしまうような要因になっていた場合にも離婚できる可能性があるのです。

以上の2点からわかる通り、うつ病にかかり、何かしらの支障が生活に出るようになった。そしてそれが夫婦の婚姻関係を破綻させてしまっている場合や病気が重度で回復の見込みがない場合に離婚できる可能性があるのです。

【うつ病による離婚に関する疑問】こんな状態なら離婚できるかも!〜妻がうつ病の場合〜

 
次は妻がうつ病の場合のケースです。

ここでも大切なのは、”婚姻関係が破綻してしまっているのか”という点となります。

うつ病で離婚できるケース(妻編)① 家事ができなくなる

まずは、家事ができなくなってしまうケースです。

もちろん、この理由だけで裁判所が離婚判決を下すことはないです。

家事ができなくなった結果、旦那が仕事も家のことも全て自分でやらなければならなくなった。

その上、妻の回復のためにあらゆる手を講じているが、医師の診察によって治る見込みがかなり薄い。
 
こういった場合になって初めて離婚できる見込みが出てくるのです。
これまでの例を見ていただければわかるかと思いますが、うつ病をはじめとする精神病によって離婚することのハードルはなかなか高いのです。

うつ病で離婚できるケース(妻編)② 夫婦の夜の営みができなくなる

これは、旦那編と同じパターンです。

セックスレスを理由とした場合に離婚が認められることもありますし、パートナーのうつ病が重度で回復する見込みがなかったり、婚姻関係がすでに破綻してしまっている上でのセックスレスであれば可能性はなくはないです。 

【うつ病による離婚に関する疑問】離婚裁判する!の前に・・・ できる対策はやってみた?

 
これまでは離婚裁判できる場合や条件について説明してきましたが、次はそもそもうつ病を治すにはどうしたらいいのかについて説明していきたいと思います。

うつ病への対策① 負担を減らしてあげる

やはり、まず出来ることはパートナーの負担を減らしてあげることでしょう。
 
旦那・妻に関わらず、仕事や家事の量を減らして家でゆっくりしてもううことであったり、どこかへ旅行に行き気分を変えることも有効な手段かもしれません。
 
うつ病になって一番辛いのはやはり本人です。

普段できていることができなくなっていることに対して腹を立てたりイライラする気持ちも十分わかりますが、まずは我慢してうつ病になってしまったパートナーに対して寛容になってあげましょう。
 

うつ病への対策②  病院で効うつ剤をもらう

 うつ病が重度だった場合、薬によって回復を待つことが最善の手段であることも多いです。
 
ただし、そこまで症状が重くないのに薬に頼ってしまうと逆に副作用などにより症状が悪化してしまうこともあります。
 
なので、まずは病院に行き、投薬治療が必要かどうかを判断してもらってから効うつ剤を飲むようにしてください。

【うつ病による離婚に関する疑問】それでも離婚したい方へ〜離婚の流れはこうなります〜

 
 
それでは最後に、実際に離婚するとなった場合の流れを大まかに紹介したいと思います。

うつ病が原因で離婚する方法① まずは話し合いから 〜協議離婚〜

協議離婚とは、婚姻は夫婦の同意のもとに行われるため、婚姻の解消である離婚も夫婦の合意によって成立するという考えをもとにしています。

夫婦間において離婚に合意し、市区町村役所に離婚届の提出を行い受理されれば「協議離婚」は成立します。

裁判離婚のように、離婚の理由について問われることもなく、夫婦の話し合いや離婚届の提出に第三者が立ち会う必要もありません。

なので、まずは夫婦で離婚合意できるかを確認してください。

うつ病が原因で離婚する方法② 折り合いがつかなければ調停員を挟んで 〜調停離婚〜

調停離婚とは、協議で折り合いがつかず、当事者のみでの交渉がうまくいかなくなった時に行う離婚方法です。

調停員という第三者を挟み、再び離婚について話し合いを行います。

この際も、離婚の理由が必ず必要というわけではありませんが、調停員を納得させなければならないため、この後紹介する離婚事由に当てはまるような離婚理由がなければ離婚成立は難しいと思われます。 

うつ病が原因で離婚する方法③ ダメなら直接裁判所に判断を頼む 〜裁判離婚〜

離婚裁判とは簡単に言うと、離婚をしたい人と絶対に認めない人が話し合いで決着をつけることができず、協議離婚が失敗に終わって、調停離婚でもどうにもならなくなり、たどり着いてしまった離婚における最後の手段です。

ただし、裁判をするには以下の離婚事由のうち、いずれかの要件を満たしていなければいけないのでチェックしておいてください。

  • 浮気・不倫(不貞行為)
  • 悪意の遺棄
  • 3年以上の生死不明
  • 配偶者が強度の精神病にかかり,回復の見込みがないこと
  • その他婚姻を継続し難い重大な事由 

うつ病が原因で離婚する方法④ ただし、鬱による離婚はいきなり裁判離婚から始めることも多い!

うつ病が原因で離婚したいと思っている場合、まともな話し合い・交渉ができない場合も多いです。

そんな時は協議や調停を飛ばしていきなり裁判で決着をつけるといったこともあると思います。
 

うつ病による離婚についてさらに詳しく知りたい方はこちらも合わせてご覧ください!

うつ病って離婚の理由になるの?〜旦那や妻が鬱病になったら〜まとめ

今回は旦那や妻がうつ病になった時の離婚について説明してきました。

パートナーがうつ病などの精神病にかかってしまった場合、裁判で離婚をすることはハードルが高いということは何度かお伝えしてきましたが、全くできないわけではありません。

しかし、やはり離婚できるかできないかの判断は自分自身でするより専門家に相談することが一番確実です。

また、そもそも離婚するということはその後の取り決めなども含めて非常に複雑です。離婚問題に強い弁護士に相談をしながら十分に対策・準備をした上で離婚に臨みましょう! 

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この記事の作成者

カケコム編集部