転勤による妻の離婚に関する疑問まとめ〜転勤が理由で離婚できるの?〜

転勤で離婚したい妻はどうすればいいの、、?サラリーマンの夫を持つ家族に付いて回る「転勤」ですが、最近は「転勤離婚」という言葉が使われ始めています。その名の通り、夫の転勤を理由に離婚を決める夫婦のことで、年々増加傾向にあるんです。「転勤がきっかけで離婚するの!?」と思われる方も多いかもしれませんが、転勤で離婚したい妻の事例と理由や対策をご紹介したいと思います。

目次

妻は夫の転勤を理由に離婚できるのか?その疑問に答えます!

 
 

「夫が転勤族のため各地を回るのは耐えられない」「転勤で今の場所を離れるのも嫌だけど、単身赴任も嫌」「田舎に行きたくない」等が離婚をしたい妻側の多い意見です。

知らない土地へ行きたくないと思うのは当然のことですよね。

しかし、結論から言いますと、「夫の転勤が決まったから離婚したい」 という理由では離婚は出来ません

離婚の正当な理由に当てはまらないため、話し合いで相手が合意することが離婚の条件となります。

その上で、どのような事例があったのか見てみましょう。

【転勤による妻の離婚に関する疑問】具体的にどんな場合に離婚の話になるのか

 

実際、夫の転勤で離婚の話が持ち上がった夫婦は、どのような理由があったのでしょうか。

その理由を知ることで、今後の参考になるかもしれませんね。

奥さんがついていくかどうかで喧嘩になる

転勤前をするにあたって奥さんが抱える不安要素はいくつかあります。

例えば「新しい土地に慣れなければいけない」「一から人付き合いをスタートしなければいけない」「子供がいる場合、転校させなければいけない」「奥さんも働いていたらその仕事も辞めなければいけない」等が挙げられます。

今までの決まった生活範囲の中で過ごしていたものが、いきなり全く違う生活になることがストレスに感じて、結果的に「付いて行きたくない」となり、ケンカへと発展してしまいます。

転勤先の環境に慣れず精神的に辛くなる

転勤先に付いて行ったはいいものの、新しい環境に順応出来ずに、ストレスが溜まっていくパターンです。

男性の場合は、新しい土地でも会社関係者が近くにいるため、コミュニティは出来上がっているため新しい関係を築くのは簡単です。

ですが、妻はそのようなコミュニティを見つけることから始めなければいけないため、中には家に引きこもってしまったり、知人が出来ないまま子育てをしたり、、、と引越しによって精神的に追い詰められてしまうこともあるんです。 

単身赴任になりどちらかが浮気をする

 夫の転勤先に付いていかずに、夫婦別々で生活していく、いわゆる単身赴任を選んだ場合に生じる問題が「浮気」です。

子供がいなければ、お互いが自由を手に入れることが出来るのがメリットですが、その自由な生活が原因で浮気に走ってしまう人は少なくありません。

転勤する夫の浮気は多く、独身時代に戻った時のように羽目を外して浮気に至ってしまう傾向にあります。

【転勤による妻の離婚に関する疑問】 離婚の前に出来ることは?

 

転勤が原因での離婚にどちらかが難色を示している場合、避けられる可能性もあります。

離婚を決意する前に夫婦に出来ることをお伝えしたいと思います。

転勤前にライフプランを立てておく

転勤をする前に、家族のライフプランを立てておくことで離婚を回避できることがあります。

「子供の育児や教育」「住宅の購入」「年末年始の帰省」「知らない土地でのお互いの生活スタイル」「妻の仕事」「家族の時間の確保」等、決めておくことはたくさんありますが、しっかり話し合うことで、転勤後にお互いにストレスが溜まることは少なくなりそうです。

転勤後しばらくは旦那と過ごす時間を多くしてもらう

転勤後は二人で新しい土地に馴染めるように、出来るだけお休みの日は一緒に行動するようにしましょう。

どちらか一方が楽しく過ごして、もう一方が楽しめていない場合は、それでどちらかだストレスを抱え込んでしまう状況は避けたいところです。

休みの日に二人で出かけたり、どちらかが知人を紹介してコミュニティを広げたりと、最初は「二人一緒に」というのを心掛けて下さい。

旦那に趣味や習い事を積極的にサポートしてもらう

妻が新しい土地で友人を作るためには、習い事や趣味の場等のコミュニティへ行くことが一番手っ取り早い方法です。

夫はそれについてサポートすることが必要です。

「お金がかかる」「家のことをもっとやってほしい」と言って、妻が外に出ることを妨げるような発言は絶対にやめて下さいね。

それが発端で離婚話が出ることも少なくはありません。

【転勤による妻の離婚に関する疑問】やっぱり離婚したい。でも、そもそも転勤が理由で離婚できるのか

 

ここまでは離婚をしないためにどのような対処法があるのかお伝えしましたが、それでも離婚を避けられない場合もあると思います。

しかし夫の転勤での離婚は成立するのでしょうか。

結論:転勤のみを理由とした離婚は難しい

離婚の理由が夫の転勤だけだった場合、離婚の成立は難しくなります。

離婚が成立するには、民法770条の正当な離婚事由に当てはまることが必須となります。

夫の転勤が無ければ離婚には至らない、という人がほとんどかと思いますので、その場合は離婚は認められません。

ただし話し合いによる協議離婚で合意すれば可能!

夫の転勤で離婚ができる場合もあります。

それが、「協議離婚」です。

協議離婚とは一番一般的な方法で、夫婦二人のみで話し合うことです。

法律も一切関係してこないため、離婚の理由は重要ではありません。

お互いがその離婚に合意をすれば、離婚は成立となります。

【転勤による妻の離婚に関する疑問】転勤が理由の離婚裁判はできるのか

 
協議離婚であれば離婚は可能とお話ししましたが、どちらかが合意しない場合は、通常であれば調停離婚か裁判離婚になりますが、離婚が原因で裁判は起こせるのでしょうか。 

裁判離婚には”離婚事由”が必要

裁判を起こすことは可能ですが、以下の民法770条の正当な離婚事由のうち、どれかに当てはまらなければいけません。

夫の転勤がどれかに当てはまるのかまず考えてみて下さい。

1.配偶者に不貞な行為があったとき
2.配偶者から悪意で遺棄されたとき(同居・協力・扶助の義務を怠ること)
3.配偶者の生死が三年以上明らかでないとき
4.配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき
5.その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき 

理由が”転勤”のみだと裁判は出来ない

民法770条をご覧頂いた上でもうお分かりかと思いますが、転勤が理由では離婚は成立しません。

一見、「その他婚姻を継続し難い重大な事由」に当てはまりそうですが、夫の転勤は会社の命令であり自ら望んでいるわけではありませんし、それに従うのが通常です。

妻もそれに対応していくことは可能であるため、それだけで婚姻を継続し難い理由とはならないんです。

転勤によって夫婦関係が破綻、もしくは転勤先での不倫などがあれば可能な場合がある

裁判で転勤での離婚は認められるケースとして相手の不倫があります。

これは「配偶者の不貞な行為」にあたります。

また、夫婦関係が破綻してしまった場合は「その他婚姻を継続し難い重大な事由」に当てはまります。

夫婦関係の破綻とは、例えば夫が新しい土地にきた妻に対して何の配慮もしない場合です。

それによって妻に精神的苦痛が生じた場合は離婚が成立する可能性もあります。  

【転勤による妻の離婚に関する疑問】裁判や調停の時、妻が主張すべきポイント

 

裁判や調停で、どのような理由で離婚したいのかエピソードを話すことが必要になります。

そこで気を付けなければいけないポイントがいくつかありますので注意しましょう。 

転勤による精神的苦痛

まずは転勤によって精神的な苦痛が生じた場合です。

転勤族である夫は妻が新しい土地で馴染むために相当大変な思いをしていることは分かっているはずです。

そこで夫がするべきことは、妻が馴染めるように知人に紹介をしたり習い事が出来るような段取りをすることが大切です。

それを理解せずに自分本位で行動してしまい、妻にストレスが溜まってしまうと、精神的に追い詰められてしまうケースが考えられます。  

転勤先での不貞行為があったならばその証拠をつかむ

単身赴任になった場合、一番注意をしたいのが夫の不倫です。

独身時代のように自由な生活に戻ることで、結婚後は我慢していた自分の趣味や付き合いに気にすることもなくなり、羽目を外してしまいがちです。

それが不倫に繋がることも考えておかなければいけません。

相手の行動が怪しいな、と感じたら離婚裁判を有利に進めるために証拠が必要です。

探偵を雇う、メール等の証拠を残す、二人でいる写真を撮る等、方法は色々あります。 

離婚についてさらに詳しく知りたい方はこちらも合わせてご覧ください!

転勤が嫌な妻は離婚することができるのか?まとめ

 
 

夫が転勤することによって、今度の生活はもちろんですが、それまでの友人知人関係や仕事、子育てに全て影響が出てきますよね。

もし会社から転勤を言い渡された場合は、一方的に離婚を決めるのではなく、その後のライフプランをしっかり話し合うことが大切です。 

その上で離婚を考える場合は、まずは離婚に詳しい専門家や弁護士に相談をしてみましょう。

弁護士に相談する

同じような事例を扱ったことがある場合は、最善の方法を提示してくれるはずです。

転勤も離婚も家族全員の今後の人生に大きく関わることのため、感情的に動かずよく考えて決めて下さいね。
この記事の作成者

ジコナラ編集部