浮気と慰謝料について知りましょう〜離婚の原因でやっぱり多い【浮気】〜

浮気で慰謝料を貰えるものと思っている人もいるようですが、払う側としては払いたくないお金ですから支払う、支払わないで問題になる事もあります。確実に慰謝料を貰える方法とはあるのでしょうか。浮気の慰謝料について知っておかないと損をする事にもなりかねません。

目次

離婚のときに気になる【浮気と慰謝料】 について解説します


配偶者に浮気をされたのが原因で離婚を考えている夫婦には、慰謝料は貰う方も支払い方も重大な問題になってきますね。

浮気による離婚の慰謝料について、ここでは

  • 浮気の慰謝料とは
  • 慰謝料を請求できる具体的な事象
  • 浮気=不貞行為?
  • 浮気による慰謝料の相場
  • 浮気相手に慰謝料請求
  • 慰謝料を確実に請求するには

以上の6つの項目に分けてお話していきたいと思います。

配偶者の浮気が原因で離婚を考えている人にぜひ参考にしていただきたい事をご紹介していきます。

あなたのお役に立てれば幸いです。

浮気の慰謝料とは

 

浮気による離婚で慰謝料請求したいと思っている時は、慰謝料の意味を知る事からはじめましょう。

ここでは、浮気の慰謝料とは?という疑問についてまとめています。

精神的損害に対する損害賠償(民法709条)

離婚や浮気など個人対個人の争い事は民法で定められた法律によって裁かれます。

慰謝料については、民法709条に定められた精神的な被害に対する損害賠償金があたります。

「故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。」と記されています。

これを夫婦関係に置き換えてみましょう。

配偶者が浮気をする事によって、夫婦生活を送る権利を奪われた。

夫婦の関係が壊れたという損害を受けた責任を、お金で代償してもらう。

これが浮気の慰謝料になります。

離婚慰謝料と離婚原因慰謝料

離婚の慰謝料は細かく分類すると「離婚原因慰謝料」と「離婚自体慰謝料」に分ける事が出来ます。

離婚原因慰謝料とは・・・浮気や暴力による苦痛に対する慰謝料です。

一方

離婚自体慰謝料とは・・・離婚する事によって受ける苦痛に対する慰謝料となります。

しかし、現在では、その2つをまとめて慰謝料と呼んでいて、細分化して考える事はほとんどありません。

離婚の慰謝料は誰が払うもの?

慰謝料の請求はどちらがどちらに向けて行えるものかわかっていないと、請求できるはずの慰謝料を請求し損ねるという事になります。

離婚の慰謝料も事故の損害賠償と一緒で、被害を受けた方(被害者)が請求して、被害を与えた方(加害者)に支払ってもらうものです。

浮気による離婚で慰謝料を請求できる具体的な事象とは? 

 


慰謝料がどのような物か、どちらが受け取れるのかわかったところで、実際に慰謝料を請求できる事象を見ていきましょう。

不貞行為があった

具体的に慰謝料を請求できる事象と言うのは、裁判を起こす事が出来る原因という事です。

浮気で離婚をしたい場合は、相手に不貞行為があった場合という事になります。

不貞行為は、一般的に言われる浮気とはちょっとニュアンスが違ってきますので、別項目で詳しくご説明します。

配偶者に民法で定める不貞行為があった場合、慰謝料の請求を行えるという事になります。

もちろん、不貞行為を理由として、離婚裁判も行う事が出来ます。

暴力を受けた

離婚をする時に慰謝料を請求できる事象として、配偶者からの暴力もあります。

民法709条でも暴力による慰謝料請求は認められています。

むしろ、浮気による慰謝料よりも具体的な証拠が提示できるので請求しやすい事象と言えるでしょう。

もちろん、裁判で慰謝料請求する場合は証拠が必要になってきますので、暴力による被害の写真や医療機関の診断書など証拠ももらっておく事を忘れないようにしましょう。

精神的な侮辱をされた

配偶者からの暴力と言えば身体的に受けるものだけでなく、最近では言葉による暴力を離婚慰謝料の請求原因とする人も少なくありません。

身体的に受ける暴力よりも、具体的な証拠は示しにくいものの、民法でも離婚事由のひとつとして認められています。

配偶者から言葉による侮辱を受けていて苦痛である場合は、精神外来などを受診し相談する事でその事実を証明できる事にもなります。

悪意の遺棄があった

悪意の遺棄という言葉がわかりにくい人もいるかも知れませんが、わかりやすい言葉で言うと「配偶者が夫婦生活が悪くなる事がわかっていながら、家に帰ってこなかったりお金を入れようとしない事」です。

故意に行う事が問題で、忙しくて家に帰れなかったり、体を悪くして働けず収入が無い場合はこれに当たりません。

その他婚姻を継続し難い重大な事由があった

その他にも、相手に責任があり、苦痛を受けている場合に離婚慰謝料請求が出来ます。

嫁姑問題で妻が苦しんでいるのを訴えているにも関わらず、助けようとせず放置したため夫婦生活が破綻した。

莫大な借金を家族に相談なしで個人的に行い、その取り立てなどにより家族が苦痛を受けている。

などがそれに当たります。

浮気の慰謝料を請求できる不貞行為とは?

 

浮気による離婚と慰謝料請求を考えているなら、離婚原因となる民法で定められている不貞行為はよく理解しておく必要があります。

浮気は不貞行為

浮気というと、どのようなイメージを受けるでしょうか。

異性とお酒を飲んだら浮気だと感じる人もいるでしょうし、腕を組んで歩くくらいまでなら許せるけれどキスしたら浮気だと思う人もいるでしょう。

このように一般的に言われている浮気は人によって範囲が違います。

民法では、浮気という言葉は使わず不貞行為と言います。

どこからが不貞行為?

民法の不貞行為は配偶者以外との性的交渉を指しています。

手を繋いだ、キスをしていた、それだけでは民法では裁けないのです。

離婚裁判を起こして慰謝料請求をしようとしているのであれば、配偶者が自分以外の異性と肉体関係にあったということを証明しなければいけません。

深夜のデートの写真があったとしてもそれは不貞行為の証拠にはなりません。

キスをしている所を発見して写真に納めたとしても、キスしているから肉体関係が必ずあるとは言えませんよね。

民法で問題になるのは配偶者以外の異性との性的交渉・肉体関係の有り無しだけなのです。

不貞行為を理由とした離婚が成立しない例

たとえ、配偶者があなた以外の異性と性的交渉があったとしても、実はそれだけでは不貞行為を理由として離婚できない場合があるのです。

夫婦の片方が他の異性と性的交渉を持つことは違法なのですが、たった一度だけの場合は過ちとして許されてしまう事もあるのです。

肉体関係が継続している事も重要な判断材料となってきます。

浮気の慰謝料の相場と基準

 

自分がされた浮気のケースで慰謝料が請求できそうだと思ったら、いったいいくら請求できるのか気になりますね。

ここでは、慰謝料の相場を見ていきましょう。

浮気の慰謝料① 相場

浮気が原因の離婚の場合、慰謝料の相場は100万から500万と言われています。

しかし、500万円請求できるケースは色々と増額が重なり稀であると思った方が良いでしょう。

もちろん、もっと安い場合もありますし、芸能人の離婚の慰謝料などは数千万などという報道を見かける事もあります。

慰謝料は相場があって無いような物なのです。

相手の気持ちによって払ってくれる人ならどんどん高額になる場合もあります。

相場は、慰謝料を下げたい人との折り合いをつけた金額と考えるのが妥当でしょう。

浮気の慰謝料② 決して高いとは言えない

慰謝料の相場を聞いてみなさんはどのように思われたでしょうか。

「意外と安い」と思われた方も少なくないのではないでしょうか。

それは芸能人などの高額な慰謝料をテレビや雑誌で見ているせいでしょう。

実際の離婚の慰謝料はそれほど高い金額を受け取れるものではないのです。

しかし、慰謝料の相場はそれにプラスされる要素もあるので一概に全てが安いというわけではありません。

この慰謝料が上がるケースは後でご紹介します。

浮気の慰謝料③ 交通事故等と異なり基準もあいまい

例えば、同じ慰謝料でも交通事故の慰謝料と比較してみましょう。

交通事故なら、治療費や後遺症の等級など比較的ハッキリと金額が出せますね。

しかし、浮気による離婚の慰謝料というのは主に心の傷に対して支払われる金額がメインとなります。

それだけに慰謝料の基準もあいまいになってくるのです。

浮気の慰謝料④ 高額になるケースは?

慰謝料が上がるケースですが、比較になりますが左の方が安く、右が高くなる傾向にあります

和解する or 離婚する

一度だけ or 継続

夫婦間に問題があった or 問題が無かった

夫が請求 or 妻が請求

怒りだけ or 浮気が原因でうつ病など発症

子ども無し or 子ども有り

簡単ではありますが、このような事でも慰謝料は増減するのです。

浮気相手にも慰謝料請求できる?

 

離婚の原因が浮気であるなら、浮気には相手がいることです。

それならば浮気相手にも慰謝料は請求できるのかと考えますね。

基本的に請求可能

浮気が原因の場合は、浮気相手も浮気をした配偶者同様に罪があると考えたくなると思います。

浮気をされた側から見たら、大切な伴侶を寝取った相手です。

配偶者よりも多額の慰謝料を取ってやりたいと思うのは、浮気相手の方なのではないでしょうか。

基本的には、浮気相手にも浮気をした配偶者と同じように慰謝料の請求を出来る事になっています。

しかし、いくら浮気の相手とは言っても、全て相手が悪いのかと言うとそうとも言えない場合があるのです。

それはどのようなケースなのか見ていきたいと思います。

できない可能性があるケース①【夫婦関係がすでに破綻している場合】

浮気によって慰謝料が発生するのは、それが離婚の原因になるからです。

例えば、配偶者が浮気をする以前から離婚話が出ていた、夫婦はすでに離婚に向けて別居状態であったなどの場合は浮気は理由のひとつになるかも知れませんが、離婚の原因にはなりません。

浮気相手が罪になるのは、夫婦関係を破綻させた場合なのです。

すでに破綻していたらそれは浮気相手の罪にはならないとされ、慰謝料を請求できない場合があります。

できない可能性があるケース②【未婚である、離婚協議中などと偽っていた場合】

もうひとつ、浮気相手が夫から嘘を知らされていた場合です。

浮気相手は不倫をしていたというつもりはまったくなく、自由恋愛をしていたつもりなのであれば、問題にはならないのです。

配偶者が、自分は未婚であると言ったり、すでに離婚協議中でもうすぐ別れるんだなどとほのめかしていた場合がそれに当たります。

浮気の慰謝料を確実に請求するには?

 

それでは、いざ慰謝料をくださいと言っても大概の人が「払いたくない」と言うでしょう。

確実に慰謝料を請求するにはどのようにしたら良いのか見ていきましょう。

浮気の慰謝料を確実に請求するには?① 不貞行為の確実な証拠を集めましょう

協議離婚での話し合いや、調停離婚の際にはあれば有利となりますが、離婚裁判では証拠が無いと話になりません。

離婚裁判で浮気の慰謝料を確実に請求するためには次のような証拠を集めましょう。

  • 二人がラブホテルや浮気相手の部屋に入っていく写真。(複数日必要)
  • そこに長時間滞在していたという証拠。
  • 二人で泊りがけの旅行に出かけたという事がわかる証拠。
  • 二人が肉体関係があった事がわかるやりとり。

これらが不貞行為があった証拠として有効になってきます。

証拠写真は同じような写真であっても、複数日分あればあるほど関係が継続していたという事がわかりますので有利になります。

浮気の慰謝料を確実に請求するには?② 証拠を集める際の注意 

証拠をつかむためには、こっそり配偶者を尾行したりという探偵の技術が必要になってくるでしょう。

しかも、顔を知られていると見つかって相手も警戒して会うのを控えてしまうかも知れません。

これでは証拠集めにはなりませんね。

それだけでなく、たとえ配偶者であっても個人の携帯やスマホ・PCを勝手に覗くのはアクセス禁止法違反であなたが訴えられる可能性もあります。

こういった証拠集めはプロの探偵に任せるのが良いでしょう。

浮気の慰謝料請求には時効があります

↓慰謝料の時効については以下の記事を参照してみてください!
離婚の慰謝料の時効とは?離婚の慰謝料の時効期間と進行を止める方法

浮気かな?と気づいた時点で専門家へ相談を!

慰謝料は離婚後の生活のためには、少しでも多くもらいたいものですね。

そう思うのであれば、そこでプロの力を借りる事をおすすめします。

探偵に相談する

できれば、浮気に気づいたらすぐに探偵に証拠を集めてもらい、同時に弁護士に浮気での離婚と慰謝料について相談して、チームとしてひとつの離婚へと向かっていくのが良いかと思います。

浮気と慰謝料について知りましょう〜離婚の原因でやっぱり多い【浮気】〜のまとめ

 

私というものがありながら、よそで浮気をしていた。

その事実だけでもそうとうな苦痛を受ける事でしょう。

一生添い遂げるつもりでいた配偶者に裏切られたり、大切な人を奪われた人の気持ちは、お金などでは換算できないでしょう。

しかし、浮気は刑事問題にはならず民法でお金で償わせる事しか出来ません。

それならせめて少しでも多額の慰謝料を受け取って、今後のあなたの明るい未来に向けて使ってみてはいかがでょうか。

そのためには、自分一人で何とかしようとせずに探偵や弁護士などプロの力が必要になります。

弁護士に相談する

少しでも早く、専門家に相談する事をおすすめします。

この記事の作成者

カケコム編集部