交通事故の加害者が負う3つの法的責任

交通事故の加害者はどのような法的責任を負うのでしょうか?交通事故の加害者が負う法的責任をしっかり理解して万一の事態に適切な対応を行えるよう、交通事故の加害者が負う3つの法的責任について解説します。

目次

交通事故の加害者が負う3つの法的責任とは?

一般的に交通事故を起こしてしまった人が負うことになる責任には,3種類のものがあります。

  1. 刑事上の責任
  2. 行政上の責任
  3. 民事の責任(損害賠償責任)

ここでは、それぞれの交通事故における法的責任について詳しくみていきましょう。

交通事故の加害者が追う刑事責任

過失により交通事故を起こし、人を死傷させると加害者は刑事責任を問われることになります。

2014年に施行された自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律(自動車運転死傷行為処罰法)に至るまで、自動車事故に関する犯罪の法定刑は厳罰化する傾向にあります

「危険運転」に当たらない場合でも、過失運転により人を死傷させた場合には7年以下の懲役もしくは禁錮又は100万円以下の罰金が科せられます。

「危険運転」により人を死亡させた場合には、1年以上(20年以下)の有期懲役が科せられます。

また、特に死傷に至らない場合の交通事故における法定刑は以下の通りです。

ひき逃げ 懲役5年以下、罰金100万円以下
飲酒運転 懲役5年以下、罰金100万円以下
酒気帯び 懲役3年以下、罰金50万円以下
共同危険 懲役2年以下、罰金50万円以下

出典:http://www.nihondaikyo.or.jp/

非常に重い刑罰が科せられることもあることは覚えておくとよいでしょう。

交通事故の加害者が追う行政上の責任

次に加害者は行政上の法的責任を問われる場合があり、点数制度が適用されます。

点数制度
運転者の過去3年間の交通違反や交通事故に対し所定の点数を付け、その合計点数が一定の基準に達した場合に運転免許の停止や取り消しなどの処分をする制度です。点数には、交通違反の際に付ける基礎点数と付加点数があります。ただし、過去3年以内でも、その間に1年以上の無違反期間または無違反で過ごした停止期間があるときは、それ以前の違反点数は累積計算されません。

加害者が追う民事責任

加害者は、被害者の損害を賠償する責任を負います。この責任の根拠は、民法、自動車損害賠償保障法に基づきます。国家が与える行政罰や刑罰とは異なり独立して問われる責任ですので、刑事責任或いは行政上の責任を果たしたからと言って免責されるものではありません。

ただ、民事上の示談が成立していることで刑事手続きにおいても執行猶予や略式罰金で済まされるケースがある等、全く影響しないとは言えません。

このため、加害者から示談を急がされるケースもあるようですが、示談は原則やり直しがききませんので、慎重に対処することが必要です。

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交通事故の加害者が負う3つの法的責任のまとめ

いかがでしたでしょうか?

交通事故を起こすと加害者は法的責任を負い、今後の人生に大きなマイナスを及ぼす結果となりかねませんので、くれぐれも運転には注意していただければと思います。

交通事故に遭った際に速やかに弁護士に相談すればこのような法的トラブルがスムーズに解決する可能性が高まります。

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この記事の作成者

ジコナラ編集部