6年間別居の夫に親権は認められず 26日 東京高裁判決

娘の親権を争っていた裁判で、6年間娘と別居していた夫に親権を認めた第一審判決が注目を集めていましたが、その後の控訴審では妻に親権を認めるとして判決を覆しました。

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6年間別居の夫に親権は認められず 26日 東京高裁判決

娘の親権を争っていた裁判で、家庭裁判所は6年間娘と別居していた夫に親権を認め、注目を集めていましたが、その後の控訴審で東京高裁は妻に親権を認めるとして判決を覆しました。
 
第一審での判決はこれまでにない判断基準を用いた画期的なもので、その後の離婚裁判における親権の判断基準を変えるのでは?とささやかれていましたが、第二審で夫側は敗訴。
 
この判決に対し夫側は上告するつもりであるとしています。

親権の判断基準を変える?裁判所の判断基準とは

今回の、6年間別居していた夫に親権を認めた第一審判決はとても関心を集めていました。
なぜかと言うと、今までの裁判所の判断基準で考えれば夫に親権が認められることはまずない、とされていたからです。

それでは裁判所は親権を何を基準に判断しているのでしょうか。

裁判所の親権の判断基準としてもっとも重要なのは「子供にとっての幸せ」です。
つまり子供にとって最もよい方法は何か?と言うことを一番の基準にして考えらえれ、子供と一緒すごせる時間・経済環境・監護能力・生活環境など、様々な観点から判断基準としているのです。もちろん子供本人の意思も重要視されます。

そのため、現在の離婚裁判における親権は8割以上は母親が獲得しています。
父親は仕事の関係で子供と過ごせる時間が母親に比べ少ない場合が多く、子育てを主にしているのが母親であることは、ほとんどの夫婦に当てはまりますよね。
夫の方が経済力あるのに?と思った方は多いと思いますが、妻は夫に対し生活費や養育費を請求するケースが少なくないため、経済力だけで判断されることはほとんどないのが実状です。

また、別居中の夫婦においては、「急激な環境の変化」は子供にとってよくない影響を与えることから、子供と同居中の親に親権が認められることが一般的です。

したがって今回の第一審判決は一般的ではない予想外のものだったのです。

今回、家庭裁判所は今までにない判断基準として、妻に対する夫の寛容性を重視しました。
夫は妻に対し、年100日の娘との面会交流を認めることを約束したことから、妻に対して非常に寛容であると判断され、その寛容性が重要な親権の判断基準となったのです。

結果的に第二審では今まで通りの基準で判断され、判決は覆ってしまいましたが、それでも別居中の夫に一度でも親権が認められたことに変わりはありません。
この判決は今後の離婚裁判において非常に意味のあるものとなるのではないでしょうか。

親権の判断基準を変えるかもしれない裁判、今後どのようになっていくのでしょうか。関心が高まるばかりです。

この記事の作成者

カケコム編集部