【集団強姦】大阪府警の元巡査長の不起訴不当~検察審査会について〜

大阪市内のホテルで2014年、知人女性に性的暴行をしたとして集団強姦と監禁の疑いで逮捕された大阪府警の元巡査長(34)について、大阪第二検察審査会が、昨年12月15日付で、大阪地検による不起訴処分は不当と議決したことが分かりました。

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集団強姦 元巡査長の不起訴不当

大阪市内のホテルで2014年、知人女性に性的暴行をしたとして集団強姦と監禁の疑いで逮捕された大阪府警の元巡査長(34)について、大阪第二検察審査会が、昨年12月15日付で、大阪地検による不起訴処分は不当と議決したことが分かりました。

元巡査長は、自己の主導の下で、府警の別の警官ら4人と女性に性的暴行をした疑いで逮捕されました。地検は15年10月、嫌疑不十分で全員を不起訴処分にしました。

審査会の議決は、女性が手を縛られるなどして逃げられない状況だったと強調し、「元巡査長は反抗を抑圧し、女性の望まない集団暴行を引き起こした」と結論付けました。他の4人については、関与の状況を踏まえ不起訴処分は相当としました。

これを受けて地検は再捜査に乗り出す方針です。

まず、集団強姦罪って?

集団強姦罪とは、「二人以上の者が現場において共同して」強姦罪や準強姦罪を犯した場合、通常の強姦や準強姦よりも刑を重くし、「四年以上の有期懲役」に処するとのものです(178条の2)。

これは、集団で女性を強姦することの罪質の重さから、通常の強姦罪や準強姦罪よりも法定刑を重くしたものです。また、通常の強姦罪とは異なり、非親告罪(被害者の告訴がなくとも公訴を提起できる)となっています(180条2項)。

では、今回の処分の意味は?検察審査会って?

今回、大阪第2検察審査会は、元巡査長に対する大阪地検による不起訴処分は不当としていますが、この処分は何を意味するのでしょうか?説明していきます。

まず、検察審査会というのは、検察官の不起訴処分について、20歳以上で選挙権を有する国民の中からくじで選ばれた11人の検察審査員が審査するものです。司法に国民の感覚を反映させるというねらいがあります。

一定の刑事裁判に関与する裁判員制度とは異なり、刑事裁判のいわば前段階の起訴の段階に民意を反映させるものです。

刑事事件のうち検察官が不起訴処分にした事件が広く対象とされますが、内乱罪や独占禁止法違反は除かれます。

検察審査会の議決の種類には①不起訴相当②不起訴不当③起訴相当の3種類があり、②や③の処分がなされた場合、検察官は速やかに、議決を参考にして処分の当否を検討し、公訴を提起するか、再び公訴を提起するか、いずれかの処分をしなければなりません(検察審査会法41条1項2項)。

今回の処分は②に当たるため、大阪地検は、公訴を提起すべきか否かについて再度検討し、公訴提起or公訴を提起しないという処分をすることとなります。

いかがでしたか?今後の動向に注目が集まるところです。

この記事の作成者

ジコナラ編集部