マタニティブルーは離婚につながる?妊娠中に離婚を考えたなら

マタニティブルーを理由に離婚をすることは可能でしょうか?妊娠中はこれから自分のお腹の中で新しい生命が育って生まれてくるという期待と心配が入り混じった不安定な時期です。妊娠中に離婚まで考えてしまう妊婦もいます。妊娠中だけど離婚したいと思った時にすべきことをご紹介します。

目次

マタニティブルーとは?離婚につながる?

マタニティブルーと離婚は関係あるのでしょうか。
 
マタニティブルーとは妊娠中と出産直後から1ヶ月くらいの女性におこる軽度のうつ病の症状です。
 
同じような精神的な疾患に産後うつ病がありますが、こちらは病気として認められていて治療が必要な病気です。
 
一方マタニティブルーは病気として考えられておらず、時間の経過と共に自然と治る状態を指します。

マタニティブルーの症状とは?

離婚を考えてしまうこともあるマタニティブルーの症状とはどのようなものがあるのでしょうか。
 
代表的な3つの症状についてご説明します。

マタニティブルーの症状(1) 不安になる

自分の中に自分とは違う命があり、時期がくれば外に出て一人の人間になるという感覚は、妊娠・出産を体験した女性にしかわからないものです。
 
特に初産の人は生まれて初めての体験に大きな不安を抱きマタニティブルーになる人も少なくありません。
 
その時に夫が非協力的であると夫への信頼が急に下がってしまいます。
 
その結果妊娠中だけど離婚したいとまで考えてしまうこともあるのです。

マタニティブルーの症状(2) 落ち込みやすい

妊娠によるマタニティブルーの不安は出産の時まで続きます。
 
逆の言い方をすれば出産までの数ヶ月はマタニティブルーの状態が続きます。
 
そして、解決しない不安を毎日抱えていることになります。
 
不安な精神状態がずっと続けば、誰でも落ち込みやすくなるでしょう。
 
しかし、そんなマタニティブルーの女性の気持ちを理解してくれない夫に失望する人も少なくありません。
 
それがひどくなると離婚まで考える女性も増えてきます。

マタニティブルーの症状(3) イライラする

マタニティブルーの症状として「イライラ」もよくあげられます。
 
妊娠・出産を控えた女性の体に変化により、精神が不安定になることがイライラの原因です。
 
イライラすればどうしても夫との喧嘩も増えてしまいます。
 
マタニティブルーで夫婦喧嘩をして夫に幻滅、離婚というケースも少なくありません。
 
特に妊産婦がイライラしやすい原因は、次の項で詳しくご説明しますので参考にしてください。

マタニティブルーの原因とは?

マタニティブルーで離婚したいとまで考えてしまうのは、それなりの原因があるはずです。
 
マタニティブルーの女性が妊娠中に離婚したいと思う原因として以下の3つが考えられます。

マタニティブルーの原因(1) ホルモンバランスが崩れている

妊娠中の女性の体はホルモンバランスが通常とは変わってきます。

そのためマタニティブルーが起こり「妊娠中だけど離婚したい」と思うくらい精神的に不安定になります。

このとき女性の気持ちの変化に関わる女性ホルモンとはエストロゲンとプロゲステロンです。

これらのホルモンは妊娠周期によって徐々に増えていくため、マタニティブルーは治まることなくだんだんと不安が増していきます。 

また、マタニティブルーは妊娠中だけでなく産後すぐに起こる人もいます。
 
これは出産することで増えた女性ホルモンが急激に減少するために精神が不安定になるため起こります。
 
産後はこれに加えて育児の苦労も加わり、余計マタニティブルーに拍車がかかり、離婚したいということもあるでしょう。

マタニティブルーの原因(2) 経済的な不安

妊娠は病気ではないため、出産間際まで仕事を続ける人もいます。
 
しかし、中には重度の妊娠中毒症や切迫流産の可能性が高く、安静にしていなければならない妊婦もいます。
 
仕事を続けられなくなった時の経済的な不安も、マタニティブルーの原因となり妊娠中に離婚まで考えるほど追い込まれる原因となります。
 
妻は妊娠の時から母性がありますが、男性は子どもが生まれないと実感が湧かないといわれます。
 
自分はとても不安なのに、今までと変わらずのんきにしている夫に対して頼り無さを感じ、離婚を意識することもあります。

マタニティブルーの原因(3) 親になることに対する不安

マタニティブルーの原因は、経済的な問題だけとは限りません。
 
子どもを妊娠すると、女性はこれまでと大きく生活が変わります。
 
お腹が大きくなるにつれて、自分でも子供を1人の人間としてちゃんと育てていけるのかという不安も大きくなります。
 
自分だけでなく配偶者に不安を感じると、妊娠中だけど離婚したいとまで思うようになってしまいます。

マタニティブルーが原因で離婚できる?離婚したいと思ったら

マタニティブルーが原因で妊娠中に離婚することはできるのでしょうか。
 
また、妊娠中に離婚したいときにできることをご紹介します。

合意がない限り離婚は難しい

夫の合意があれば、どんな理由でも離婚することはできます。
 
しかし、妊娠中だけど離婚したいと夫に切り出しても「今はマタニティブルーで精神的に不安定だから」となだめられ、合意してくれる人は少ないでしょう。
 
夫が離婚について合意してくれない場合は、離婚請求をすることになります。
 
離婚請求をするためには民法770条1項各号の離婚原因が必要です。
民法770条
①夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。
一 配偶者に不貞な行為があったとき。
二 配偶者から悪意で遺棄されたとき。
三 配偶者の生死が三年以上明らかでないとき。
四 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき。
五 その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。
②裁判所は、前項第一号から第四号までに掲げる事由がある場合であっても、一切の事情を考慮して婚姻の継続を相当と認めるときは、離婚の請求を棄却することができる。
マタニティブルーが5号「その他婚姻関係を継続し難い重大な事由」と認められる可能性は低く、結果として夫の合意がない限り、マタニティブルーを理由として離婚するのは難しいでしょう。

医師やカウンセラーに相談を

妊娠や出産でマタニティブルーになる人は少なくありません。
 
医師やカウンセラーはマタニティブルーへの対処法も心得ています。
 
マタニティブルーで離婚したい場合は、一人で悩まず妊婦の気持ちを理解してくれる人に相談するのが良いでしょう。

どうしても離婚を考えたら弁護士に相談を!

マタニティブルーで妊娠中だけど離婚したいという気持ちが強いなら、弁護士に相談しましょう。
 
そもそも夫の合意がない限り離婚は難しく、どうしても離婚したいなら法律の専門家である弁護士に代理してもらうべきです。
 
また、子どもの親権や養育費、離婚後の自分と子どもの生活のために慰謝料や財産分与など、離婚の際に決めなければいけないことはたくさんあります。
 
マタニティブルーは落ち込んだりイライラすることも多い時期ですが、専門家に相談することで落ち着くこともあるでしょう。
 
 
産まれてくる子供のためにも、早期に弁護士に相談することが大切です。

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マタニティブルーは離婚につながる?妊娠中に離婚を考えたならのまとめ

妊娠中の女性はホルモンバランスの崩れから精神的に不安定になり、マタニティブルーで離婚を考える人も少なくありません。
 
あまりにもイライラや心配事が重なると夫との衝突が増え、妊娠中に離婚というケースも発生します。
 
出産を控えた女性のマタニティブルーを取り除くには夫の理解と協力が必要不可欠ですが、それに気づかない夫や気付いても自分のことで精一杯な夫と離婚したくなる気持ちはわかります。
 
マタニティブルーで離婚を考えたらひとりで抱え込まずに医師や弁護士に相談しましょう。
 
できるだけ早めに弁護士に相談することが産まれてくる子供の人生も左右するかもしれません。

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この記事の作成者

カケコム編集部