国際離婚はどうやってるするの?~国際離婚の手続きと子供がいる場合の問題点〜

国際離婚という言葉聞いたことあるでしょうか。国際結婚は知っているという人は多いでしょう。それはバイリンガルや異文化の交流など、華やかに見える憧れの結婚かもしれません。しかし、同時に離婚率も高くなっているそうです。国際結婚の約半数近くが離婚するという統計もありますが、その割には知られていない国際離婚の手続きについてご紹介します。

目次

国際離婚はどうやってするの?

e269da681c340282ff5bbd7a932f5413_s

国際離婚
なんて考えもしなかった。
 
愛があればこそ、困難な事も2人なら乗り越えていけると、国籍をも超えて結ばれた2人。
 
そんな愛も色あせてしまった今となっては、日本国内とは違う離婚手続きに途方に暮れてしまっている方も多いのではないでしょうか?
 
日本人同士なら協議離婚にしろ、離婚裁判になるにしても日本国内できるのですが、国際離婚に関しては、まずは「どこの国の法律を使うか」から始めなくてはならず、とても複雑です。
 
また、子供がいる場合には子供の国籍問題も発生しますし、子供を連れ去られてしまう事を守るハーグ条約による問題もあります。

そもそも国際離婚とは?

bride-groom-845728_640

国際結婚とは違う国籍の人同士が愛し合い結婚する事です。
 
日本とは違う文化に触れて世界が広がりますし、憧れる女性も多いのではないでしょうか?
 
そんな夫婦が離婚してしまうのが国際離婚です。

文化・価値観の違い

価値観の違いは同じ日本で育った日本人同士でも、離婚の1番の理由に挙げられるほど多いものです。

住めば都と言う言葉がありますが、それでも文化が違えば価値観が全く違う事も当然ですよね。

家族への価値観、宗教への価値観、子供の教育についての価値観など譲れない問題があるとトラブルに発展してしまいます。

結婚を決める前にしっかりとお互いの価値観を理解しようと相手の国について調べたり、または実際にその国に一緒に行き滞在した事もあるかもしれません。

それでも、後から様々な考え方や習慣の違いですれ違う事も出てきます。

それでも全く新しい価値観、習慣を2人で作り上げていこうと思えるならば良いのですが、一度すれ違ってしまうと日本人同士以上に難しいでしょう。

宗教問題

日本では信仰の自由が認められています。そのためか、あまり宗教にはこだわらない方も多く、自分の家の宗教さえ知らない等、無宗教と言う人も多いのが現実です。
 
しかし、海外では結婚後は相手の宗教の入信、または改宗を求められることもあります。
 
ただ彼が好きだと言うだけではなく宗教と家族は密接な関係があります。
 
郷に入っては郷に従えと言うように、受け入れることが難しい場合は1人取り残される事もあると言えるでしょう。 

言葉の問題

「愛があれば言葉はいらない」とも言われますが、夫婦の間がうまく言っている時はお互いに理解しようと努力して問題はないでしょう。

しかし日本人には思ったことをストレートに出すよりも、オブラートに包んで話す事が美徳とされている所があります。

いったん、喧嘩に発展しすれ違いが生じた時には、相手の気持ちを理解しようともしなくなるため、余計にエスカレートする事も多いようです。 

国際離婚の手続き

fe6741a0c8b846796ecefd7bf1a715c9_s
 
国際離婚においても日本人同士の離婚と同様に、きちんと合意をしていないと後々に後悔する事になります。
 
複雑だからこそ、1つ1つ丁寧に決めていきましょう。

どこの国の法律に従いますか

日本に住んでいる日本人と外国人の夫婦が離婚する時は、日本の法律に従い離婚手続きをするのでスムーズに手続ができるのですが、相手が外国にいて、あなたが日本にいる場合は相手の国の法律に従わなければなりません

ただ例外もあります。

相手から遺棄された場合や相手が行方不明等の時は、協議離婚が不可能になりますので裁判になり、日本の家庭裁判所で手続きをする事になります。

厄介なのは外国法で離婚を認められていない場合です。

この場合は日本でも離婚は認められません。

複雑な場合は弁護士に相談するのが確実です。 

外国人配偶者のビザの手続き

国際結婚の時にも手続きをしている筈ですので、理解されてる方も多いと思いますが、離婚した場合は外国人配偶者のビザを持ち続ける事も更新する事も、勿論できなくなります

という事は在留資格が無くなると言う事ですので、住み続ける事はできないのです。

子供がいるから、長く居住していたからという理由でビザが認定されると誤解されがちですが、そんなに簡単な話ではありません。

決して、噂や自己判断をせずに専門家に相談して下さいね。

国際離婚後の姓は?

国際離婚をした後の自分の姓がどうなるかまで、すぐには考えられないと思います。

例えば鈴木A子さんがウィリアムさんと結婚し、ウィリアムA子さんになった場合、離婚してもウィリアムさんのままなのでしょうか?気になりますよね。

実は離婚の時から3ヶ月以内に手続きをすれば元の氏に戻る事ができるのです。

子どもがいる場合の国際離婚の問題点

pexels-photo-286625

国際離婚する夫婦に未成年の子供がいるときには、どちらが親権者になるのかを何よりも先に決めておきましょう。
 
日本人同士の離婚より複雑で、こじれる事の多い難しい問題です。

子供の連れ去り

日本人と外国人の間に生まれた子供は2つ国の国籍を持っています。(二重国籍)

離婚した人みんなが、日本に子供を連れて帰るのが当然だと思っていたとしたら、後に重大な事になってしまいます。

逆に元外国人夫が自分の合意を得ずに、自国に子供を連れて帰ってしまったとしたら?!

その後、連絡もつかず居場所も分からなくなり、このまま一生会えなくなってしまうという事もあります。

相手の許可を得ずに無断で国境を超えた場合は、こちらにそんなつもりはなくても「連れ去り」「人さらい」「誘拐」とみなされてしまい、最悪な場合はテロリストとみなされてしまう事も十分にあるのです。

離婚の原因がDV(ドメスティック・バイオレンス)なら国が守ってくれる

日本にはまだまだ足りない司法介入の1つですが、先進諸外国ではDVの訴えがあれば、慎重にDVの事実を調査してくれます。
 
本当にDVだと認められればDV加害者を隔離し、DV被害者と子供を共に守ってくれます。
 
そしてもちろん、日本でもDV被害が明らかになれば、裁判所は子供を「元の居住国に返さない」という判決を出してくれます。
 
ただ、それには様々な条件をクリアしなければなりません。
 
離婚を決意した時に、元夫と円満な離婚を望めないと気づいた時点で国際離婚に詳しい弁護士に相談するなど、準備を進める事が大切です。
 

ハーグ条約

ハーグ条約は、連れ去りによって与えられる悪影響から子供を守るためのものです。

同時に、子供にとっての面会交流の権利を守る事も目的にしています。

しかし、この条約に日本が加盟したのはわずか3年前です。

それまでは日本から外国へ子供を連れて行かれてしまったら、自力で探しだし交渉しなければなりませんでした。

ようやく政府が関与して相手の国から子供を取り返す事ができるようになったのです。

国際離婚はどうやってるするの?~国際離婚の手続きと子供がいる場合の問題点のまとめ

heartsickness-428103_640
 
子供にとっては母親も父親も大切な存在で、どちらの愛情も欠かす事はできません。
 
「離婚」は夫婦として避けられない問題だったとしても出来れば父親として、母親として、子供を育てていくという姿勢を持って欲しいものです。
 
大切な子供への愛情というのは国境を越えて伝わるものなのです。
 
夫婦の別離が親子の別離にならないようにしてあげたいですね。
この記事の作成者

カケコム編集部