【離婚体験談】離婚へのステップ ~「夜逃げ」ならぬ「昼逃げ」までの道~

新年にあたり、今年の目標を考える時期ですね。「今年こそ、離婚するぞ!」私がそう決意したのはちょうど1年前でした。残念ながら、会話も成り立たない程、夫婦関係は破綻してましたので、夫に思いを伝えても離婚はできないと確信していた私は、年始早々、弁護士の無料相談へ。そこで離婚を夫に切り出す前に踏むべきステップがあることを知ったのです。

目次

離婚へのステップ ~「夜逃げ」ならぬ「昼逃げ」までの道~

当時、私は夫と同じ家に住んでいました。

前述したとおり、関係は冷え切っており、会話もない、いわゆる家庭内別居的な状況ではありましたが…

弁護士曰く、

「同じ家に住んでいながら離婚したい、というのはロジックが通らない。仮に離婚調停を申し立てたとしても、同じ家に住んでいる状況で夫婦関係が破綻していることを証明することは非常に難しく、相手方が離婚に合意しない場合、離婚できない可能性が高い」

とのことでした。 

私のように、いずれかが一方的に離婚をしたいと思った場合、以下のような条件がないと相手の合意なしに離婚は成立しません。

(1)不貞行為(相手方のです。自分自身の不貞行為を理由に離婚することはできません)

(2)悪意の遺棄(相手方が正当な理由なく同居を拒否または生活を保障してくれないとき)

(3)3年以上の生死不明

(4)相手方が強度の精神病にかかり、回復の見込みがない

(5)その他、婚姻関係を継続しがたい重大な理由 

我が家のような、いわゆる「性格の不一致」は(5)に含まれるものの、これだけでは離婚に足る理由にはならず、他にも破綻原因が必要とのことでした。 

そこで、私が踏み切ったのが「別居」です。

別居も3年以上続いていれば、それだけで離婚が認められることもあるようです。

3年は待てませんが、別居期間がないよりかは多少なりともあったほうがいいですし、まずは婚姻関係が破綻していると主張するための別居をすることに。

ただし、夫に真正面から別居を持ちかけても、話にならないことは分かっていましたので、何も言わずに家を出る「昼逃げ」を計画しました。

私の「昼逃げ」手順は以下の通りです。

(1)Xデー(別居開始日)の設定

(2)子供たちに状況の説明と意思確認

(3)新居探し/新居の家具・家電の購入

(4)引っ越し業者への依頼

(5)別居準備

(6)置き手紙の準備

(7)「昼逃げ」決行

(1)Xデー(別居開始日)の設定

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普段仕事をしている私が、急に会社を休んだら、夫に怪しまれます。

そこで、子供の学校行事が開催される日に設定しました。

平日の、かつ夫が興味なさそうな学校行事(保護者会等)の日程がおすすめです。

思いがけず夫も会社を休んでしまったら計画がオジャンですから。

出張など、夫が終日不在である日程が予め分かっているようであれば、その日に設定できるとベストです。

(2)子供たちに状況の説明と意思確認

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子供には丁寧に状況を説明し、子供本人の言葉から意思を確認することが大切です。

これは「昼逃げ」決行後に、夫から「妻が無理矢理、子供を連れ出した」と主張されることを避けるためです。

状況を理解できる子供には、

・夫婦関係が破綻していること

・これ以上、現在の生活を続けられないこと

・母は家を出ようと思っていること

を丁寧に説明した後で、本人がどうしたいか、子供自身の言葉を通じて確認をします。

幸い、子供たちは私と一緒に家を出たい、と言ってくれましたので、Xデーの話、今後の段取りを伝えました。

また、状況を理解できない末子経由で夫に「昼逃げ」を悟られないよう、家で「昼逃げ」関連の会話をする際には「move」という単語を使うルールも決めました。

(3)新居探し/新居の家具・家電の購入

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一般的には、実家に戻る方が多いようですが、私には頼れる身寄りもなく、また子供の学校のこともあったので、学区内で新居を探しはじめました。

また、家具・家電も一式買いました。これは子供たちも一緒に。子供たちも巻き込んで新生活に向けたワクワク感を演出することはとても大事です。

ちなみに、家具・家電等は旧家から持ち出しても構いませんが、「その家電は俺が買った」等、後々揉め事の種になることがあります。とくに私の夫は、たいそうケチでしたので、少しでもいざこざを避けるため、旧家から持ち出した大きなものは、仏壇、電子ピアノ、子供の本棚にとどめました。

ちなみに、母+子3人の別居には、新居の契約費用等も含むと100万円弱はかかりました。

大きな出費ではありますが、幸せな明日への投資と考えましょう。

また、寛容な夫であれば、後に引っ越しにかかった費用を慰謝料等として払ってもらうことも交渉次第ではできます。(私は1円も払ってもらえませんでしたが…)

(4)引っ越し業者への依頼

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引越し業者への依頼の際は、とにかく運ぶ荷物が少ないことをアピールし、かつ電化製品等に勝手についている保険も不要なので外してもらったところ、3万円程で済みました。

段ボールは契約成立日に受領し、ベットの下に隠しておきました。

また、確認ポイントとしては、衣装ケースのまま洋服を運んでもらえるか確認しましょう。

荷物が詰まった段ボールが家に増えたら怪しまれますが、衣装ケースの中に詰め込む分には夫は気づきませんので。

なお、予算に余裕があれば、荷造り作業も外注すると安心です。

「昼逃げ」は通常の引っ越しとは異なり、事前に荷詰め作業を全て終わらせることはできません。

Xデーまで、夫に気づかれないように表向きは普段の生活を続ける訳ですから、予め荷詰めできる荷物は限られます。

Xデー当日の数時間で荷詰め作業を完了させないといけませんので、友人等の支援が期待できない場合は、引っ越し業者の荷造りサービスの利用も検討したほうがいいでしょう。

(5)別居準備

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思い出に浸っている暇はありません。

子供のランドセルや学用品、記念写真等、お金で買えないものの優先度をあげて、徐々に段ボールに詰めて、夫が普段見ることのない場所に隠していきます。

自分自身のものもあれこれありますが、離婚は人生をリセットするいいタイミングです。

最低限のものを密かに片づけていきます。

一点アドバイスとしては、段ボールに詰めたものは都度写真に撮っていきましょう。

これも、後に夫との揉め事を減らすための予防策です。

「妻が〇〇を勝手に持ち出した」等、事実と反したことを言われた際に、自分自身を守る証拠となります。

(6)置き手紙の準備

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こちらは別居のつもりでも、夫にはその意図が伝わらない可能性があります。

そのため、「離婚を前提として別居する」旨を記した置き手紙を準備します。

その他に置き手紙に記載すべき事項としては、以下の通りです。

・子供たちの合意を得たうえで、子供たちと一緒に別居する旨

「●●は「○○○○」と言って,私と一緒に家を出ると言っています。▲▲も「△△△△」と言って,私と一緒に・・・」

というように、子供の具体的な発言を加えるとよいでしょう。

意思表示のできない子供については、幼く判断ができず、かつ母親が必要なため、一緒に連れて別居すると書き添えます

 ‐別居後に危害を加えられないよう、「子どもたちの気持ちを傷つけないためにも、尊重するためにも、新居を探したり、子どもたちと無理に連絡を取る事は行わないでください」等、付け加えるといいです。

・夫名義の通帳等の持ち出しについて

家計の口座が夫名義になっている通帳を持ち出す場合、「子どもたちの学校や習い事の引き落とし口座になっていることから」等、あくまでも子供たちのために一時的に保管する旨を記載しておきます。

後に夫に「盗まれた」と騒がれることを防止するためです。

・以後の連絡先

弁護士をお願いした場合は、以後のやり取りを行う窓口として弁護士の連絡先を記載します。

・日付/署名

(7)「昼逃げ」決行

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いよいよXデー当日です。

気力・体力が必要となりますので、前日はしっかりと休養を!と言いたいところですが、恐らく荷物がギリギリまで片付かないのと、緊張感からほとんど眠れないでしょう。

寝不足だとは思いますが、朝は極力いつも通りに、夫を含む家族を送り出します。

~子供たちと最後の意識合わせを~

学校に通学している子供はその日から帰宅先が変わる訳ですから、帰りの段取りをしっかりと子供と意識合わせしておきます。余裕があれば、帰りは直接迎えに行くのが安心です。学校にお迎えに行けば、その足で直接担任の先生等に住所変更や事情もご説明できますので、一石二鳥です。

~ラストスパートで荷詰め作業~

さて、夫が家を出て、窓からこっそりと後姿を確認し、無事に出かけたことを確認したら、引っ越し業者が来るまでの間、ラストスパートで段ボールへの荷詰めの開始です。

教科書・学用品など子供のもの、お金で代替品を変えないものの優先度をあげて、詰め込みます。

新生活では子供たちの心の安心が何よりも大切ですから、小さい子であれば、大好きなタオルやぬいぐるみ、普段から利用している食器類など、とにかく子供のこと第一に考えて荷詰めします。

引っ越し業者が到着したら、運び出す順番も子供のものを先にトラックに詰めてもらいます。

万が一、夫がフラッと帰ってきて、運び出し作業が途中であっても、子供のものだけは無事に移動させられますので。

~荷物の搬出後~

引っ越し業者が一通り荷物を運び出した段階で、室内の写真を撮っておきます。

私は家具類にフォーカスして写真を撮ってしまったのですが、部屋の全体像が映るように写真を撮っておくことをお勧めします。

私の体験談ですが、「昼逃げ」から数か月後、旧家を解約するフェーズになった際に「リビングに大きな穴がある」とのことで修理費を請求されました。

私が退去した際にはなかった、身に覚えのない穴で、推測するに私たちが家を出た後、夫が壁を殴りできたものと思われる大きさでした。

離婚調停の際にも、身に覚えがなく、夫によるものなので、費用を夫に負担して欲しいと要望しましたが、夫は「知らない」の一点ばり。

退去時に撮った写真も見返しましたが、ちょうど写真に写らない位置の壁だったため、潔白を証明することもできず、納得がいかないまま費用負担することとなりました。

このようなこともありますので、退去時の部屋の様子は丁寧に写真におさめることをお勧めします。

そして、最後に準備していた置き手紙を、リビングのテーブル等、夫が帰宅した際に必ず目に入る位置に置いておきます。置き手紙を置いた様子も写真に撮っておきます。

~知人への連絡~

親戚や親しい友人には予め「昼逃げ」について連絡しておくのがいいでしょう。

それほど交友はないが、夫が連絡する可能性のある知人には、当日でも構わないので一報を入れておくことをお勧めします。

離婚を前提に別居に踏み切ったこと、仮に連絡があっても「知らない」または「言えない」と伝えてもらうよう、連絡をしました。

万が一、夫が連絡した際に知り合いの皆様を混乱させることを避けるためです。

ただし、「私をそんなことに巻き込まないでくれ」といった、自分が期待しない反応をもらうことも覚悟しておきましょう。「昼逃げ」だけでなく「離婚」に関する考えは千差万別です。

快く思わない人が多くいることも事実。

また、その後の知人との関係性も変わります。

大前提として、離婚に踏み切る際には、他人からどのように思われようと、後ろ指を指されようと、離婚を貫く意思があるか、再度自分自身に問いかけてみることが必要でしょう。

~夫からの連絡の遮断~

一通り、知り合いへの連絡が済んだ時点で、携帯の電源は切っておくことをお勧めします。

いつ夫から電話が来るか、ドキドキすることは心理的にもよくありませんので。

ちなみに子供も携帯を持っている場合も同様です。

我が家の場合は、思い切って携帯を変えました。

子供たちからするとキッズ携帯からスマホにランクアップしたので、文句はありませんでした。

夫にもよりますが、我が家の夫の場合、妻には連絡せず、連絡の取りやすい子供に連絡をする可能性が高かったため、子供たちを板挟みにすることは避けたく、番号変更に踏み切りました。

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離婚へのステップ ~「夜逃げ」ならぬ「昼逃げ」までの道~のまとめ

さて、ここまでは私の事例をお伝えしましたが、「昼逃げ」はお一人お一人状況も違います。

いずれにせよ、頭の中であれこれシミュレーションして、途中経過はともあれ、「昼逃げ」完了まで走り切ることができるように準備をしましょう。

「昼逃げ」が夫にバレて未遂で終わった場合、その後の生活は以前にも増した苦しいものになることは容易に想像がつきますので。

「昼逃げ」は、あくまでも離婚に向けた序章に過ぎませんが、重要なステップです。

2017年、幸せな未来を切り拓くためにアクションを起こしてみませんか?

 

この記事の作成者

カケコム編集部