元号法って?~2019年元日に新天皇即位、新元号は事前公表~

政府は、2019年1月1日に皇太子さまが新天皇に即位し、同時に元号を改める検討に入ったとのことです。新元号は改元の半年以上前に公表する方向とのことです。

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2019年元日に皇太子さま即位へ、新元号は半年前までに公表

政府は、2019年1月1日に皇太子さまが新天皇に即位し、同時に元号を改める検討に入ったとのことです。

これにより、平成30年(2018年)の区切りで天皇陛下の退位が実現されることとなる予定です。

また、国民生活への影響を最小限に抑えるため、新元号は元日から始め、改元の半年以上前に公表する方針とのことです。

元号法って?~元号法の制定経緯や憲法との関係~

元号とは年を呼ぶ称号であり、中国に由来する制度です。日本では大化(645年~650年)が最初の元号とされています。

元号の法的根拠として、現在では「元号法」(昭和54年法律43号)という法律が定められています。元号法は、1項に「元号は、政令で定める。」2項に「元号は、皇位の継承があつた場合に限り改める。」という規定を置くのみの、とても短い法律です(附則は設けられています)。

1947年に旧皇室典範が廃止されたことにより、元号は一旦その法的な根拠を失ってしまいました(新たに制定された皇室典範は元号に関する規定を置いていない)。当時、政府は元号に関する法律を別途制定しようとしましたが、GHQの反対で果たせなかったという経緯もあります。

そこで「昭和」という元号に法的根拠を与えるべく、1979年にこの元号法が制定されたのです。

元号の法制化に際して最大の問題となったのは、元号制度が、国民主権を基本とする日本国憲法と抵触しないかどうかでした。

たしかに、明治元年に一世一元の制(天皇1代の元号を一つだけにする制度)が導入された際、それは天皇主権の原理と不可分なものとして採用されていました。また、元号というものは、時間や時代を、天皇の在位と結び付けて意識させる、という働きも持っています。

そう考えると、元号制も、国民主権を柱とする今の憲法の下では、違憲であるようにも思えます。少なくとも、一世一元の制の出発点にあった精神は、日本国憲法と相容れないでしょう。

しかし、日本国憲法は象徴天皇制を採用し、国民主権原理と併存させています(日本国憲法1条)。そうすると、天皇の在位と元号を結び付けたからといって、違憲とはいえないでしょう。現在の元号制は、国民主権と矛盾するものではないと思われます。

いかがでしたか?今後、天皇制や元号に関する議論は、より活発になされることでしょう。今後の動きに注目が集まるところです。

この記事の作成者

カケコム編集部