事後強盗罪とは?肉まんなど計4点盗んだ上、警備員の顔を殴ったりした千葉市の無職女、事後強盗の疑いで逮捕

千葉西署は9日、事後強盗の疑いで千葉市の無職女(51)を現行犯逮捕しました。 女は「万引をして声を掛けられたので殴ったりつかんだりしてしまった」などと容疑を認めているようです。

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事後強盗の疑いで千葉市の無職女性を逮捕

千葉西署は9日、事後強盗の疑いで千葉市の無職女(51)を現行犯逮捕しました。

女には同日午前11時ごろ、同市美浜区高洲3の店舗内でかばんや肉まんなど計4点(販売価格計約7800円)を盗んだ上、犯行を止めようとした警備員女性(46)の顔を殴ったり、手をつかんだ疑いがあるようです。女性にけがはありませんでした。

 女は店外で女性と男性警備員により取り押さえられ、「万引をして声を掛けられたので殴ったりつかんだりしてしまった」などと容疑を認めているようです。

事後強盗罪って?

今回の事件の女は事後強盗罪の容疑で逮捕されていますが、そもそも「事後強盗」ってなんでしょうか??ここでかんたんに解説していきます。

事後強盗罪とは、「窃盗」が(窃盗犯人のことです)「財物を得てこれを取り返されることを防ぎ、逮捕を免れ、又は罪責を隠滅する」という目的のために「暴行又は脅迫」をしたとき、これを通常の強盗と同一に扱うものです(刑法238条)。

これは、窃盗犯人が犯行現場を離れるに際して、しばしば被害者に暴行や脅迫を加えるという刑事学的実態に着目して設けられたものだと言われています(これについては学者の間で争いはあります)。

条文にあるように、この犯罪を犯すことができるのは「窃盗」(窃盗犯人)に限られます。また、上記の目的のどれかに当たらなければ犯罪は成立しません。そして、この「暴行又は脅迫」というのはかなり強度のものであることが要求されます(一般に、被害者等の反抗を抑圧する程度のものが必要だと言われています)。

また、条文には書いてありませんが、「窃盗の機会」に犯行がなされる必要があります。かんたんに言えば、暴行や脅迫が窃盗行為と場所的・時間的に近いところで行われる必要があるのです。これについては細かい議論がありますが、今回は省略します。

今回の事件では、女はかばんや肉まんなどを盗んでいるようなので「窃盗」にあたるようですし、それらを取り返されるのを防ぐために暴行を行っていると思われますので、当然、事後強盗罪の成立可能性はあります。その暴行が警備員の女性の反抗を抑圧するに足る程度に強度であったか、また、窃盗の機会の継続中か、ということも、もちろん問題となるでしょう。

いかがでしたか?これを機に事後強盗罪について知っておいても損はないでしょう。

この記事の作成者

ジコナラ編集部