離婚の種類は何種類?|離婚の6種類全てを解説!

離婚の種類がどれくらいあるかご存知でしょうか?よくドラマなどで見かける離婚は、家庭内で夫婦が深刻に話し合っている風景だと思います。しかし、離婚の種類はさまざまで、家庭内でとどまらず、段階を経て、法廷での争いにまで発展することもしばしばあります。今回は、日本にある離婚の種類のすべてを解説いたします。

目次

離婚の種類・方法っていくつあるの?

「離婚」といっても、離婚の手続きは種類によってさまざまです。
 
離婚を考えている場合は、なんらかの具体的な行動に出る前に、離婚の手続きの方法にはどのようなものがあるのかを知っておきましょう。

離婚の種類一覧|日本には6種類の離婚がある

日本の離婚手続きの種類には、全部で6種類の離婚方法があります。
 
そして、離婚の種類によってその手続きは全く異なります。
 
まずは6種類の離婚方法を簡単に紹介いたします。 

離婚の種類(1) 協議離婚

1つめは「協議離婚」
 
離婚の当事者である夫婦が話し合いで離婚することを合意した上で、市区町村の役場に提出すれば離婚が成立します。
 
この「協議離婚」は、裁判所の関与なしに当事者だけで離婚ができます。
 
最も一般的な離婚の種類で、日本の離婚の9割が「協議離婚」にあたります。

離婚の種類(2) 調停離婚

上記の「協議離婚」が不成立だった場合、つまり、話し合いで離婚の合意ができなかった場合に採られるのが、この「調停離婚」です。
 
「調停離婚」とは、裁判所に調停の申し立てをし、調停委員の立ち合いのもとで離婚の話し合いをし離婚の合意をめざす離婚の方法です。
 
全体の離婚の7〜8%がこの「調停離婚」です。
 
仮に調停離婚でも離婚の合意が得られなかった場合には、下で紹介する「裁判離婚」つまり離婚訴訟に移ります。
 
「調停離婚」をせずにいきなり離婚訴訟を申し立てることはできないので、裁判で争う前に必ずこの「調停離婚」を試みましょう。
 
「調停離婚」の具体的な手続きについては、こちらの記事で紹介しているので、あわせて読んでみてください。

離婚の種類(3) 審判離婚

「調停離婚」が不成立であった場合でも、調停で話し合った内容をもとに裁判官の権限で審判により離婚を成立させる方法「審判離婚」と言います。
 
この「審判離婚」では、夫婦の一方又は双方の意思に反して離婚を成立させることができます。
 
しかし、夫婦どちらかが2週間以内に異議を申し立てると審判の効力が失われてしまうので、審判の拘束力はほとんどないといえます。
 
「審判離婚」の具体的な手続きや注意点については、こちらの記事で詳しく解説しています。

離婚の種類(4) 裁判離婚(判決離婚)

4つめの方法が、「裁判離婚」です。
 
これは裁判所が、離婚をすることが適当かどうかを審理・判断した上で、裁判所の判決により離婚を成立させる方法です。
 
「裁判離婚」をするためには、民法770条1項で定められた離婚原因を裁判所に認定してもらう必要があります。

第七百七十条  夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。

一  配偶者に不貞な行為があったとき。
二  配偶者から悪意で遺棄されたとき。
三  配偶者の生死が三年以上明らかでないとき。
四  配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき。
五  その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。
2  裁判所は、前項第一号から第四号までに掲げる事由がある場合であっても、一切の事情を考慮して婚姻の継続を相当と認めるときは、離婚の請求を棄却することができる。
「裁判離婚」の詳しい手続きについては、こちらの記事をご覧ください。

離婚の種類(5) 認諾離婚

「裁判離婚」で離婚が争われている場合に、夫婦のうち訴えられた側が、相手方の要求などを全て受け入れて離婚をする方法「認諾離婚」と言います。
 
この方法は、訴えられた側がこれ以上争いたくない場合に採られるもので、比較的新しい離婚方法になります。
 
詳しくは、こちらの記事で解説しているので、あわせてお読みください。

離婚の種類(6) 和解離婚

6種類目の離婚が、「和解離婚」です。
 
この離婚は、裁判中に双方が譲歩しあい、離婚を和解により成立させる方法です。
 
裁判で争っている途中で、裁判官により和解を勧められる場合もあります。
 
和解離婚のメリットや手続きについて、詳しくはこちらをお読みください。

6種類の離婚の特徴

以上のように、「離婚」にはその手続き方法によって6種類に分かれています。
 
それでは次に、それぞれの離婚方法の特徴について見ていきましょう。

協議離婚の特徴

「協議離婚」の特徴は、裁判所の関与がない点です。
 
夫婦間で話し合いのもと離婚届けを役所に提出するだけで離婚ができ、裁判所への申し立てなどの面倒な手続きは必要ありません。
 
また、弁護士に依頼する必要もなく、弁護士費用や裁判費用などのお金もかからないため、比較的楽に離婚ができます。

調停離婚の特徴

「調停離婚」の特徴は、第三者を介しての話し合いではあるものの裁判まではいかないので比較的楽に離婚ができる点です。
 
この特徴のメリットとしては、離婚調書を作成するので、後々合意内容に関して揉める事態を防ぐことができることです。
 
他方、デメリットは、調停をするために弁護士に依頼をする人も多く、それらの費用がかかってしまうことです。

審判離婚の特徴

「審判離婚」の特徴は、相手が争わない場合には、離婚審判に判決と同様の効力を持たせることができる点です。
 
離婚の合意内容に争いがなく相手方が審判に異議を唱えないようであれば、裁判で争うことなく法的拘束力のある離婚ができるので、便利な方法であるといえます。

裁判離婚の特徴

「裁判離婚」の特徴は、お金や時間がかかるが、慰謝料などの離婚をめぐる夫婦の権利や義務について法的拘束力を得ることができる点です。
 
仮に離婚後の慰謝料や子どもの養育費の支払いなどについて争いが生じた場合に、確定事項として主張することができます。
 
また、裁判で争うことで、裁判官による妥当な判断を得ることができます。
 
このように、裁判所の判決により、面倒ではありますが安心して離婚することができます。

認諾離婚の特徴

「認諾離婚」の特徴は、裁判までこじれてしまった場合にも、少しでも早く離婚をすることができる点です。
 
ただし、相手方の要求を全面的に受け入れなければなりません。
 
このように、リスクは伴いますが、迅速な離婚をすることができます。

和解離婚の特徴

「和解離婚」の特徴は、裁判までこじれてしまった場合でも、妥協する形で離婚ができる点です。
 
和解をする際には、裁判官が和解事項を示してくれるので、その事項について話し合うことになります。
 
和解により離婚の合意が得られれば、裁判は終了するので、裁判を早く終わらせたい場合に適しています。

離婚したいと思ったら何ができる?

それぞれの離婚手続きの方法の概要と特徴はお分かりいただけたでしょうか。
 
それでは、いざ離婚をしたいとなったときに、具体的に何をすればよいのかを考えてみましょう。

弁護士に相談する

離婚には法的な問題を多く伴い、その手続きも煩雑なので、離婚問題に強い弁護士に相談することをお勧めします。
 
また、なるべく早い段階で離婚準備に取り掛かったほうが、その後の手続きを有利に進めることができます。
 
相手に離婚の原因がある場合は、そうした証拠を集めることも大切です。

離婚の種類は何種類?|離婚の6種類全てを解説!のまとめ

もし離婚をお考えなら、なるべく円滑に、かつ納得いく形で離婚したいですよね。
 
離婚の方法には様々な種類があり、それぞれの手続きに特徴があります。
 
そして、少しでも将来のご自身にプラスになる離婚をするためにも、最適な離婚の手続きを検討することが大切です。
 
そのためにも、なるべく早い段階で離婚問題に強い弁護士に相談しましょう。

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この記事の作成者

カケコム編集部