卒婚or離婚?卒婚と離婚のメリット・デメリットを比較します

卒婚か離婚か。定年退職などの大きな節目において今後の夫婦のあり方について悩む夫婦は多いものです。最近は離婚せずに別々に生活する「卒婚」という方法を選ぶ人も多いですが、具体的に卒婚と離婚にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?様々なケースによる卒婚と離婚の違いを見ていきましょう。

目次

卒婚か離婚か迷う人は両方の長所短所を考えよう

卒婚という新しい言葉が発生し、熟年の夫婦の在り方について離婚以外の選択肢が増えています。

卒婚という言葉が新しく、まだよく理解できずにどちらを選んだらいいのか悩む人もいるでしょう。

卒婚とは、簡単に言うと、「離婚届を提出せずに、結婚関係を継続したまま夫婦の距離を置くこと」です。

今回は、そんな卒婚と離婚の選択で悩んでいる人のために、それぞれのメリット・デメリットをまとめてみました。

自分が卒婚と離婚のどちらを選んだら良いのか迷っている人は、ぜひ参考にしてみてください。

卒婚か離婚かどちらがいいのか迷う人が考えるべき3点

卒婚と離婚を選ぶ際に、まず着目しておきたい点があります。
 
ここでは、3点ご紹介しましょう。

卒婚か離婚で考えるべき点(1) 経済的余裕があるかどうか

卒婚にしても離婚にしても、夫婦が別居するということに変わりはありません。

中には卒婚しても同じ屋根の下で暮らす人も多いですが、より個人の自由を求めるのなら卒婚からの別居に移る人も少なくないからです。

その場合、経済的に生活費が倍近くになると考えた方が良いでしょう。

特にいままで主婦をしていた女性には経済問題は大きなポイントとなるでしょう。

卒婚か離婚で考えるべき点(2) 離婚できる状況にあるか

不貞行為などの法律で定められた離婚事由がない限り、相手の同意なく離婚することはできません

状況によっては、そもそも離婚という選択肢を採れないという場合もあるのです。

離婚が難しいという場合には、卒婚をメインで考えてみるのもよいでしょう。

卒婚か離婚で考えるべき点(3) 精神的余裕があるかどうか

卒婚にしても離婚にしてもこれから先の人生をひとりで生きていかなければなりません。

今までは心の支えになってくれる配偶者が一緒であったところ、これからは自分ひとりか、または別の心の支えになってくれる人の存在を探さなければいけません。

卒婚や離婚をして、これから先をひとりで生きていく精神的余裕があるかどうか考えてみましょう。

卒婚と離婚を比べたときのメリット

卒婚も離婚もどちらにしてもそれなりの覚悟がないと出来ないことだとわかりましたね。
 
ここからは、卒婚と離婚のそれぞれにスポットを当てて考えてみましょう。
 
まずは卒婚のメリットからご紹介します。

卒婚のメリット(1) 離婚にかかるコストが不要

離婚は若い人でも熟年者であっても等しく大変な出来事です。

離婚となったら話し合わなければいけないこともありますし、やらなければいけない手続きもあり時間もお金も精神力も必要になります。

卒婚では、そんなわずらわしい離婚の話し合いや手続きは不要です。

卒婚のメリット(2) すぐに実行できる

話がまとまったらすぐに実行できるのも卒婚の良いところです。

たとえば、「実家の親の介護をしたいから卒婚したい」といい配偶者に了解をもらえれば、すぐに荷物をまとめて実家に帰り、親の面倒を見ることが可能です。

定年退職を機会に「別荘でひとりで田舎暮らしがしたい」といい、同意をもらえれば、明日からあこがれのスローライフを楽しむことも出来るのです。

卒婚には手続きが必要ありませんので夫婦で決めたルールで、すぐに実行することができるのです。

卒婚のメリット(3) 婚姻生活に戻ることが容易にできる

熟年離婚をした人の中には、いざひとりになってみると寂しくて元の配偶者と再婚したという人も少なくありません。

そんなときでも、卒婚であれば相手と相談して元の生活に戻ることも容易にできます。

離婚にかかる手続きや話し合い、再婚の手続きが必要ないだけでも、ずっと楽に行動できるでしょう。

また、まだ離婚していないことから、元に戻る話し合いもやりやすくなることが予想できます。

卒婚のデメリット

卒婚のメリットを見てきましたが、卒婚にも良いところばかりではありません。
 
ここでは、卒婚のデメリットともいえることを見ていきましょう。

卒婚のデメリット(1) 新しい恋人を作れない

卒婚は新しい人生のはじまり…とはいっても、配偶者との婚姻関係がなくなったわけではありません。

もし、新しく一緒に生きていきたいと思う異性が現れても結婚することや性交渉をすることはできません。

それらの行為は不倫(不貞行為)となってしまいます。

もし、卒婚中の配偶者にバレたら離婚や慰謝料を請求される可能性があるのです。

卒婚のデメリット(2) 婚姻関係を気にしなくてはいけない場合があるかも

卒婚のポイントとしては、離婚とは違い別に暮らしていても相手を配偶者であると意識し、尊重しなければいけません。

自分ひとりで配偶者に何の相談もなく別居して「卒婚だ」といい張ることはできないということです。

相手にとって不本意な別居である場合には、法律的には夫婦の「同居の義務」に違反していると判断され、相手の離婚請求が認められてしまう可能性もあるのです。

また、夫婦には協力義務があるので、相手の収入が少ない場合には、生活費を送らなければなりません。

卒婚のデメリット(3) 周囲には理解されない可能性がある

卒婚という言葉や夫婦のあり方は、まだまだ新しいものです。

周りの人が卒婚というものを理解していないと、別居に対して「あそこのご夫婦は不仲なんじゃないか」と不要な誤解を受けてしまうこともあります。

噂にならずとも「そんなの夫婦じゃない」「あの人たちの考えは理解できない」と否定的な態度を取られる心配がないとはいえません。

卒婚と離婚を比べた際の離婚のメリットとは?

それでは、卒婚はやめて離婚してしまった方が良いのでしょうか?
 
その判断をする前に離婚についても知っておきましょう。

卒婚と比べた離婚のメリット(1) 籍を抜き、他人として過ごすことができる

元々仮面夫婦であり、お互いの愛情がもう失われていた場合、今後は他人として過ごすことで気分がスッキリするというのが離婚のメリットです。

卒婚で別居していても、相手方の親族に不幸があれば一緒に出席しなければ世間体というものがありますね。

そんなことを気にするのであれば、卒婚ではなく離婚してしまった方が楽といえるでしょう。

もちろん、離婚前の不貞行為等の慰謝料も請求できますし、離婚後も子が成熟するまでの間の養育費を請求することができるため、この点は心配いりません。

卒婚と比べた離婚のメリット(2) 新しい恋愛ができる

離婚することのメリットは、卒婚のように別居しているときとは違い、恋人が作れるということがあります。

卒婚では新しい恋人を作ることができませんが、離婚してしまえばもう恋愛や再婚も自分の自由になるのです。

新しい恋人が欲しい、すでに相手がいてその人と再婚したいと考えているならば、卒婚ではなく離婚を目標にした方がメリットがあるといえるでしょう。 

卒婚と離婚を比べた際の離婚のデメリットとは?

離婚をするにしても、デメリットはたくさんあります。
 
卒婚と離婚の比較の最後は離婚のデメリットについてお話します。

卒婚と比べた離婚のデメリット(1) 時間、費用がかかる

夫婦ふたりとも離婚したいという気持ちがあれば、離婚届一枚で終わりますが、財産分与や慰謝料問題など離婚となるともめる場合が多いです。

離婚するには、二人の話し合いで嫌な思いをするのも覚悟しなければいけないでしょう。

話し合いで離婚できれば良いですが、その後、調停や裁判など時間もお金もかかる場合が多いことを忘れてはいけませんね。

卒婚と比べた離婚のデメリット(2) 手続きが面倒

離婚しようとしたら、時間やお金だけでなくその手続も面倒になってきます。

協議離婚、調停離婚、離婚裁判と進めば進むほどその手間は大きく面倒になってきます。

離婚が大変という人は、この法律的な手続きについて言っている人がほとんどなのです。

離婚については手続きの大変さを抜きで考えるのは難しいでしょう。

卒婚と比べた離婚のデメリット(3) 世間の印象は良くない

「老い先短いから好きなことをして生きていきたい」と考える人もいれば、「何もそんなに年を取ってから離婚しなくてもいいでしょう」「堪え性のない人だ」と批判を受けることもあります。

人の考え方はそれぞれだからこそ、自分と違った意見の人は必ずいるものです。

離婚に対して良いイメージを持っていない人や、離婚したくても離婚できない人からも精神的な攻撃をうける可能性はあるのです。

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卒婚or離婚?卒婚と離婚のメリット・デメリットを比較しますのまとめ

卒婚と離婚についてそれぞれのメリット・デメリットを見てきました。

いかがでしたでしょうか?

熟年以降の夫婦の在り方にも新しい形ができてきたのは喜ばしいことでもありますね。

それぞれのご夫婦にあった方法を選んで、第二の人生をエンジョイしてください。

しかし、離婚を選んだときはなるべく早く、手間をかけずに問題解決し、素晴らしい第二のスタートとしたいですね。

そのためには弁護士に相談して、少しでも早く離婚問題を解決することをおすすめします。

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この記事の作成者

カケコム編集部