卒婚は離婚よりずっとおすすめ?|卒婚の意味、メリット・デメリット

卒婚という新しい言葉が注目を集めています。しかし、まだまだ新しい言葉でその意味を正しく理解している人も少ないでしょう。そこで今回は卒婚とは何か?という基本的な話から卒婚に向いている人、卒婚を選ぶときに気をつけることなどをお話していきます。

目次

卒婚の由来とは?

卒婚とは杉山由美子さんが執筆された「卒婚のすすめ」という本から生まれた造語です。

お互い離婚ではなく、結婚生活から卒業し、お互い干渉することなく余生を楽しもうという考えです。

この考え方に共感する人が多く、話題になったということから今の熟年者の悩みや現実問題にフィットした新語であるといえますね。

今日はこの卒婚とは?ということについて詳しく知っていくとともに、実際に卒婚しようと思った人が気をつけたいことをご紹介していきます。

卒婚の意味とは?その理由、タイミング

卒婚という言葉は知っていても、詳しくその内容までは知らないという人も多いのではないでしょうか?
 
まずは「卒婚とは」という基本的な意味を見ていきましょう。

"卒婚"は熟年離婚の新しい形

結婚して子供ができ、その子供を育て終わると、夫婦として一区切りがついたと感じる人は多いです。

子供がいないご夫婦は夫の定年退職がそんな節目になる場合もあります。

卒婚とは、そんな立場になったとき「ここからは自分の好きなことをして余生を生きていきたい」と考えて熟年離婚よりももっと良い夫婦関係はないかと考えて生まれたものです。

熟年離婚の不自由さを解消して、夫婦それぞれが離婚せずに個々の人生を楽しんでいこうとすることを「結婚を卒業する」と考え、「卒婚」と呼ぶようになったのです。

卒婚のポイントは、離婚届を提出せずに、結婚関係を継続したまま夫婦の距離を置くところにあります。

卒婚はなぜするの?

それぞれの夫婦にそれぞれの理由があって卒婚に至ると思いますが、その理由を一言で言うと、

離婚はしたくなかった、もしくはできなかったから」といえるでしょう。

最近では離婚がオープンになってきているとはいえ、離婚に対する負担はかなり大きいものです。

特に中高年や定年を迎えた人からすると、定年離婚などより大きな負担に感じるのかもしれません。

そこで、離婚と卒婚を比較したとき、卒婚の方が良いと卒婚を選ぶ人が多いのです。

どんなメリットがあるのか、どんな人が卒婚に向いているのかなどは後々解説します。

卒婚をするタイミングとは?

卒婚のタイミングで多いのは「夫が定年退職を迎えた」60代の夫婦です。

卒婚のテーマである「第二の人生を個々に楽しみたい」という考えからすると、新しい生活基盤を作るにもまとまった資金が必要ですね。

金銭的な問題からも、サラリーマンのご家庭では退職金が入ってくる夫の定年退職の時期は卒婚の良い機会となるようです。

定年離婚も最近認知されてきましたが、老後を考えると、卒婚を選ぶことが多いのかもしれません。

卒婚が増えてきた理由とは?

卒婚とは?ということを見てきましたが、卒婚の理由は人それぞれです。
 
なぜ卒婚に共感する人が増えてきたのかという理由について見ていきましょう。

卒婚が増えてきた理由(1) 中高年の離婚が増えている

引用:平成29年我が国の人口動態(厚生労働省)

厚生労働省の国の人口動態を見ると、30歳以上の年齢の離婚が増えているということが伺えます。

つまり、単純に中高年の離婚や定年離婚が増えているということです。

しかし、離婚には多くのリスクや負担がかかります。

そこで卒婚を選択するという夫婦が増えてきているのです。

卒婚が増えてきた理由(1) 離婚にはデメリットが多い

熟年離婚のデメリットとして、

  • 夫がひとりで家事をするのが困難。
  • 介護が必要になった親を子供が別々に面倒を見るのが大変。
  • いざ1人になると寂しくなり同じ人と再婚することも多い。

このようなことが考えられています。

今まで熟年離婚した人の多くが「お互い嫌いではないが、相手のために使ってきた時間を自分のために使いたい」と思っていることから、離婚までするメリットがないのです。

そのため、離婚届を提出しない卒婚の方がいいということになるのです。

卒婚とは、離婚のデメリットから老後の生活を守るための夫婦のあり方のひとつといえますね。

卒婚が増えてきた理由(2) 離婚よりもポジティブな印象を受ける

離婚したといえば、周りの人に与える印象が「あのご夫婦、実は仲が悪かったのかしら」などネガティブになってしまうこともあります。

本人も離婚ということに対して知らず知らず負い目を感じてしまうことも考えられます。

しかし、卒婚というと聞こえもよく、周りに与える印象も、自分の負い目からも開放されることになるのです。

卒婚のメリット・デメリットを理解しよう

卒婚のメリットとは?

卒婚のメリットは次のようなものが挙げられるのではないでしょうか。

  • 離婚には費用がかかるが、卒婚にはかからない
  • お互いの同意があれば、翌日からでも始められる
  • 卒婚解消もお互いの自由
  • 精神的負担が少ない

総じて離婚はしたくないけど、お互い干渉せず過ごしたい!という人が卒婚を選択しているのではないでしょうか。

卒婚はお互いに同意があれば、手続きや許可などはいらないことも大きな魅力です。

卒婚のデメリットとは?

先ほどとは逆に卒婚にもデメリットはあります。

  • 卒婚をするハードルが高い
  • 浮気はできない
  • 周囲からの理解が乏しい

そもそも卒婚をするハードルが高いという問題点があります。

なぜかというと、卒婚にはお互いの同意が不可欠で、お互いがルールを決めて生活しなければならないからです。

夫婦関係が破綻している夫婦にとってはそのルール決めもままならないことがあるのではないでしょうか。

卒婚はこんな人におすすめ!|あなたは卒婚向きかも?

それでは、ここで実際に卒婚をした人が「卒婚して良かった」と思った理由を見ていきましょう。
 
それを知ることで、「今まで卒婚はあまり考えていなかったけれど、自分の悩みには卒婚が向いているのではないか?」と感じる人もいるのではないでしょうか。

卒婚に向いている人(1) 好きなことに集中したい人

今まで家事や仕事で趣味にかける時間が無かったという悩みを持つ人も多いのではないでしょうか。

卒婚してそれらの仕事から解放され、自分のために使う時間が増えたという人や、自分の時間を持つために卒婚をするという人は多いものです。

卒婚に向いている人(2) 離婚の手続きが面倒だという人

熟年離婚でも離婚するとなると財産分与など面倒な手続きは避けることができませんね。

若いときは再婚して再婚相手とも子供を作りたいなど離婚は必要でしたが、熟年となるとそんな必要もなくなってきます。

離婚そのものにあまり意味はないと考える人が多いのです。

卒婚とは、離婚をせずに距離を置く夫婦関係です。

卒婚をすることで離婚の煩わしい手続きからも解放されるのです。

卒婚に向いている人(3) 世間体をどうしても気にしてしまうという人

たとえ、離婚したいと思っていても離婚というものにどうしても抵抗を感じてしまう人もいるでしょう。

世間体が悪い、周りから噂されたくない…。

離婚に対してそんな負い目を感じる人も、離婚ではなく「卒婚」であるということから周りの目を気にすることなく、精神的に安定した毎日を送ることができます。

卒婚するならこれだけは気をつけるように!

卒婚とは、「煩わしいことから解放されて良いことばかり」と感じた人もいたのではないでしょうか。
 
でも、良い卒婚とは単に個人で好きにするだけではなく、気をつけたいポイントもあります。

卒婚で気をつけるべきポイント(1) 夫婦関係が破綻していると判断されないように

卒婚のポイントとして、離婚しないということが前提となります。

そのためには、自分勝手な卒婚にならないように、二人でしっかりと卒婚に合意することが重要です。

しっかりと合意せず、夫婦関係を破綻させてしまう場合には、相手から離婚を請求されることもあります

たとえば、卒婚だと言って一方的に別居したり、生活費を全く渡さないといった場合には要注意です。

このように、卒婚に失敗してただの離婚になってしまうというケースは十分考えられますので注意してください。

卒婚で気をつけるべきポイント(2) 浮気・不倫は厳禁

相手から離婚されないためのポイントとして、次に注意したいのが浮気や不倫に対してです。

離婚していない以上、卒婚中に不倫をすれば離婚を請求される可能性があります。

相手から離婚されてしまったら卒婚のメリットが受けられなくなります。

卒婚したから何でも自由なんだという考えはとっても危険です。

卒婚で気をつけるべきポイント(3) お互い決めたルールはしっかりと守る

その他、卒婚するにあたって本人同士が決めるルールがあるでしょう。

それらのこともないがしろにしたら「契約違反」として相手から縁を切られてしまう原因にもなりかねません。

卒婚中といえども夫婦のルールは守る。

お互いに気持ちよく熟年期を過ごせることが第一条件です。

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離婚ではなく"卒婚"がおすすめ?|卒婚の意味、メリット・デメリットのまとめ

卒婚とは、離婚せずにお互いの第二の人生を楽しむための熟年期の新しい夫婦のスタイルです。

その意味を知り、うまく利用すればお互いの悩みを解消でき、楽しい毎日を送ることができるということがわかりました。

しかし、卒婚したからといって自分勝手な生活を送り、配偶者をないがしろにするような行動をしてしまえば離婚という結果になってしまいかねません。

卒婚のありかたや、卒婚中のトラブルが起きたら夫婦関係に強い弁護士に相談しましょう。

もし、卒婚から離婚に発展してしまった場合でも心強い相談相手になってもらえるでしょう。

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この記事の作成者

カケコム編集部