慰謝料の支払いは分割払いより一括払いで!一括払いさせるべき理由と方法とは?

慰謝料の支払いを受ける際、一括ではなく分割で支払いたいといわれたら、どうすればいいのでしょうか。慰謝料の支払いを分割で支払いたいといわれた場合の対処方法から、一括で支払ってもらうための方法を詳しくご紹介します。正しく慰謝料の支払いを受けるためにも知識を付けておきましょう。

目次

慰謝料の支払いを分割でお願いしたいといわれた…

「慰謝料を一括ではなく分割で支払いたい」といわれたら困ってしまいますよね。
 
そもそも、慰謝料を分割で支払いしてもらうことには不安を感じるものです。
 
慰謝料の分割支払いをする際のメリット・デメリットを確認しながら、できるだけ一括にしてもらう方法、分割支払いにしてしまった場合の対処法をご紹介します。
 
慰謝料の支払いに関しては法的な部分も多いため、専門家である弁護士への相談も視野に、解決方法を考えていきましょう

慰謝料の支払いは一括払いでもらうべき!

慰謝料はできるだけ、分割ではなく一括で支払いを受けるのが一番です。その理由とは?

慰謝料の支払いは一括払いにしてもらうべき理由(1) 途中から慰謝料が支払われなくなる可能性がある

 慰謝料の支払いを一括ではなく分割にすると、途中から慰謝料が支払われなくなる可能性があります。
 
一度支払われなくなった分割の慰謝料を再び払うよう催促する必要があります。
 
 
仮に支払える財産が相手にあったとしても、払わないものを払わせるのは簡単ではありません。
慰謝料は一括で支払いしてもらい、面倒なことはできるだけ避けるのが良いでしょう。

慰謝料の支払いは一括払いにしてもらうべき理由(2) 相手の収入が下がる・突然の病気や怪我のリスク

慰謝料の支払いを分割にすると、途中で相手の年収が下がったり、突然の病気や怪我で無収入になってしまうというリスクもあります。
 
その場合、慰謝料の支払いが滞ったり、支払い金額が減ってしまうことも考えられるでしょう。
 
ないお金を支払わせることはできないため、泣き寝入りになってしまいかねません。

ただし、分割に応じることで慰謝料の減額をせずに済むことも

 ただし、慰謝料の支払いを一括にするか分割にするかは、ケースバイケースです。
 
分割に応じることで、慰謝料の減額をせずに済むこともあるでしょう。
 
請求時に財産はなくとも誠意が見られる場合・職業や収入が安定している場合なら、分割に応じる方がスムーズに話が進むかもしれません。

慰謝料の支払いを一括払いにしてもらえるよう説得する方法

とはいっても、やはり慰謝料は一括支払いで受け取りたいものです。説得する方法を学びます。

慰謝料の支払いを一括払いにしてもらうために(1) 金額を分割払いの総額より安くする

一括で支払ってもらうには、分割払いだと支払い合計金額が高くなるように設定するのがおすすめです。
 
例えば、一括で支払うなら150万円、分割で支払うなら180万円などとし、高い金額で請求します。
 
分割払いの方が支払いが滞るリスクがあるため、金額は高くなって当然。
 
あえて分割のお金を高く示して交渉するのもありです。
 
逆に自分がどうしても一括でほしいなら比較的安い額で我慢する必要があるかもしれません。

慰謝料の支払いを一括払いにしてもらうために(2) 弁護士に相談し財産調査をしてもらう

「貯金はない」といっているけど本当なのか疑っている場合、弁護士会照会などで相手方の預貯金等を調査する方法がおすすめです。
 
この方法は慰謝料の支払いだけでなく、財産分与にも役立ちます。

分割払いなら連帯保証人をつけるようにいう

慰謝料を一括ではなく分割支払いにするのなら、連帯保証人をつけるようにいうのもひとつの方法です。
 
不倫やDVなどで慰謝料を請求する場合、そのような事実を人に知られるのが嫌で連帯保証人を頼めなかったり連帯保証人は見つからないので一括払いにするといってくる可能性があります。

慰謝料の支払いが分割払いになってしまったら

本当は一括を希望していたけれど、慰謝料の支払いが分割になってしまったら、どのような方法で対象するのでしょうか。

慰謝料の支払いが分割払いの場合(1) 財産分与の額を高くする

慰謝料の支払いが分割になってしまったら、財産分与の額を高くしてみましょう。
 
通常慰謝料と財産分与は本来の性質は異なりますが、実務上慰謝料的財産分与として多めに財産分与請求することも認められています
 
例えば原則の2分の1よりも割合を多めに設定するなどし、受け取る額を高くすることができます。

慰謝料の支払いを分割払い公正証書にする

慰謝料の支払いが分割になった場合、きちんと慰謝料を受け取るための方法として、取り決めを公正証書にしておきましょう。
 
公正証書は、強制執行認諾文言付公正証書の作成をしてください。
 
強制執行認諾文言をつけることで支払いが滞ったとき裁判などをしなくても強制執行ができるのでおすすめです。
 
作成費用は債務者(慰謝料を支払う側)が負担します。

期限の利益についての取り決めをする

慰謝料が分割支払いになり、きちんと受け取るためには、期限の利益について取り決めをしておきましょう。
 
分割払いが滞ると、分割で支払うことが認められなり、残金を一括で支払わなければいけないという契約をしてください。
 
例えば支払いを何回怠ったらアウト、滞納金が何円になったらアウトと決めておきます
 
また、期限の利益を喪失すると、その日から遅延損害金が発生することも確認しておきましょう。

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慰謝料の支払いは分割払いより一括払いで!一括払いさせるべき理由と方法とは?のまとめ

 
慰謝料の支払いは、分割よりも一括で支払いを受けるのがおすすめです。
 
確実に慰謝料を受け取るためには、分割支払いにするのはリスクが高いといえます。
 
また、万が一慰謝料の支払いが一括ではなく分割になってしまった場合、確実に支払いを受けるための方法も確認しておくと安心です。
 
慰謝料の支払いには法的な部分が多く、分からないことも多いはず。
 
そのため、まずは弁護士に相談するのが一番
 
専門的なアドバイスを受け、慰謝料を正しく支払いしてもらいましょう

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この記事の作成者

カケコム編集部