認諾離婚って何?和解離婚との違いは?

認諾離婚という言葉をご存知でしょうか。離婚と一言で言っても実は様々な種類があるので、離婚を考えているのならまずは離婚についての知識を深めておきましょう。今回は認諾離婚の内容と和解離婚との違いなどを詳しくご紹介していきます。

目次

認諾離婚でスムーズに別れたい!揉めずに離婚するには 

「できるだけスムーズに別れたい」と思い離婚について調べると、認諾離婚という言葉を聞いたことがある人も多いはず。
 
しかし、実際に認諾離婚の意味をご存知の方は少ないのではないでしょうか。
 
離婚をしたい人なら聞いたことのある認諾離婚の意味について、詳しく解説していきます。
 
また、和解離婚など離婚の種類についてもご紹介するので、離婚を考えている人はぜひ知っておきましょう。
 
相手と揉めずに離婚をするためにはどうすればいいのでしょうか?

認諾離婚は裁判離婚の一種?〜そもそも離婚には三種類ある〜

実は離婚は大きく分けて三種類に分けることができます。認諾離婚を解説する前に、この三種類について見ていきましょう。

離婚の種類(1) 協議離婚

協議離婚とは、お互いに離婚の条件に納得し、夫婦二人で離婚をすることです。
 
夫婦の間で話し合い、合意ができたら離婚届を提出します。
 
一見スムーズな離婚にも見えますが、養育費や財産分与などの取り決めが甘くなりがちです。
 
協議離婚をする際には、離婚後揉めないためにも細かい部分までしっかり話し合う必要があります。

離婚の種類(2) 調停離婚

夫婦間で話し合いがまとまらなかった場合には、離婚調停を申し立てることができます。
 
調停離婚とは夫婦の間に調停委員が入り、離婚の条件などの取り決めを進める離婚調停において成立する離婚です。
 
裁判所の調停室で、調停委員と裁判官という中立的な第三者を介して話し合いを行います。
 
調停離婚は時間がかかりますが、客観的な視点も取り入れた上で話し合いができるというメリットもあります。
 
離婚調停の流れについてはこちらの記事に詳しく解説されています!

離婚の種類(3) 裁判離婚

裁判離婚とは、調停で離婚不成立になり、夫婦の一方が訴えを起こす場合に行います。
 
片方が拒否しても離婚を認める判決が出れば離婚しなければなりません。
 
協議離婚、調停離婚でも折り合いが付かない場合にはじめて、審判離婚・裁判離婚へと進むことができます。
 
裁判離婚では以下のいずれかの要件にに該当している場合、離婚が認められます。
民法770条
①夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。
 一 配偶者に不貞な行為があったとき。
 二 配偶者から悪意で遺棄されたとき。
 三 配偶者の生死が三年以上明らかでないとき。
 四 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき。
 五 その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。
②裁判所は、前項第一号から第四号までに掲げる事由がある場合であっても、一切の事情を考慮して婚姻の継続を相当と認めるときは、離婚の請求を棄却することができる。
離婚裁判の流れについてはこちらの記事に解説されています!
 
離婚裁判には結構な期間がかかり、精神との戦いです。詳しくはこちらの記事をお読みください。
 
今回紹介する認諾離婚・和解離婚は裁判離婚の一種です。
 
認諾離婚・和解離婚と聞くと穏やかな印象ですが、実は調停でもお互いに納得できず、裁判にまで至った場合の離婚方法なのです。
 
離婚裁判途中で認諾離婚・和解離婚となれば、無事に離婚が成立したといえます。

認諾離婚とは?

離婚裁判の一種でもある認諾離婚とは、そもそもどんな意味なのでしょうか。詳しく知っておきましょう。

認諾離婚の意味

認諾離婚とは、離婚裁判において訴えられている側が訴えている側が訴えている側の言い分を全面的に受け入れ、離婚が成立することです。
 
たとえ裁判の途中でも認諾によって訴訟が終わります。
 
しかし、親権や慰謝料、財産分与など離婚の成立以外がからんでいる場合は、認諾離婚は認められません(人事訴訟法37条1項)
 
この認諾は、訴えられた側が裁判までして争いたくはないと考えている場合に有効です。

認諾離婚成立後でも離婚届の提出は必要

離婚審議の途中で認諾離婚が成立しお互いが離婚について納得していても、離婚届の提出は必ず必要です。
 
離婚は裁判で認められても、役所で正しく手続きをしなければ戸籍上成立しません。
 
認諾離婚成立後、安心してうっかり忘れる人も多いので、あらかじめ離婚届けは用意しておくのがおすすめです。

認諾離婚はそうそうない

今回ご紹介している認諾離婚ですが、実は珍しい離婚方法ともいえます。
 
協議離婚・調停離婚でも成立せず、裁判になるほどなのに相手がこちらの言い分を全面的に受け入れるとは思えないからです。
 
また、認諾離婚のように、裁判で親権や慰謝料、財産分与などについて争わないのは珍しいです。

認諾離婚よりも多い?和解離婚とは

では、和解離婚とはどんな意味なのでしょうか。認諾離婚と和解離婚の違いとは?

和解離婚の意味

和解離婚とは、裁判の審理中当事者同士の歩み寄りにより離婚を成立させ、訴訟を終わらせることです。
 
認諾離婚のように一方が他方の主張を全て受け入れるのではなく、お互いに主張を理解し、折り合いをつけて離婚を成立させる点にあります。
 
裁判離婚では、認諾離婚よりも和解離婚になるケースが多いようです。
 
和解離婚について詳しくはこちらの記事をお読みください。

裁判官の和解勧告

裁判官は裁判中に和解を勧めることが多いようです。

これに応じれば、和解離婚を成立させることができます。
 
もちろん、裁判官に和解を勧められても、納得できないのであればこれに応じなくても問題ありません

認諾離婚を考えている方はどうしたらいいの?


ここまで読んで離婚の種類については学ぶことができました。それでは、実際に離婚したい人は何をしたら良いのでしょうか。

弁護士に相談しましょう

証拠収集の仕方から調停・裁判の出席、離婚成立後の戸籍など面倒な手続きなど全て法律の専門家である弁護士にお願いするべきです。
 
弁護士費用の負担は確かに必要ですが、弁護士に依頼することで請求できる額が増え、得する可能性も高まります
 
調停の段階の不注意な発言が致命傷となることもあるので、弁護士を味方に付けることは大切です。
 

離婚を有利に進めるために

自分が慰謝料を請求される側の場合、法的知識がないとその請求額は妥当なのか、減額することはできないのかなどわからず、条件を丸呑みししてしまうことがよくあります
 
特に、相手に弁護士がついていればどんどん相手のペースになり、不利な状況になるのは目に見えています。
 
離婚は心理戦でもありますから、こちらも弁護士をつけ対等に争うべきです。

離婚について悩まれている方にはこちらの記事もおすすめです!

認諾離婚って何?和解離婚との違いは?のまとめ

離婚には、主に協議離婚・調停離婚・裁判離婚があり、さらに裁判離婚には認諾離婚・和解離婚があります。
 
認諾離婚・和解離婚ではそれぞれお互いの主張を受け入れるのか、それとも歩み寄るのかという違いがあります。
 
離婚はできるだけスムーズに行いたいものですが、慰謝料や養育費など様々な条件があるので、なかなか納得するまでには時間がかかるでしょう。
 
自分有利に離婚を進めるためには、やはり弁護士を味方に付けて戦うのが確実と言えます。

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この記事の作成者

カケコム編集部