離婚の原因が姑・舅にあったら慰謝料請求ができる?

昔から嫁姑問題は結婚につきものといわれています。今回は、離婚の原因が姑や舅などにある場合の慰謝料の請求ができるのかという疑問を解決していきます。

目次

離婚した理由が姑や舅にあった場合には慰謝料請求できる?

離婚するのにもいろいろな理由があると思いますが、離婚理由が不貞行為といった夫婦間だけの問題であるとは限りません。 

姑や舅など第三者が原因で離婚になる可能性もあります。
 
離婚に至る理由を姑や舅が作った場合、配偶者の場合と同じように離婚の慰謝料を姑や舅に請求することはできるのでしょうか?

そもそも、配偶者以外に離婚の慰謝料を請求できる?

離婚の原因が配偶者だけとは限りません。
離婚慰謝料を第三者に請求できるのでしょうか?

離婚の慰謝料請求できる相手(1) 不倫相手 

夫婦の「婚姻生活の平和」が侵害された場合には、侵害した第三者に対し慰謝料を請求することができるとされています。
 
離婚の慰謝料を請求できる第三者で1番最初に挙げられるのは、不倫相手でしょう。

第三者への離婚慰謝料の最も典型的な請求相手です。

配偶者がほかの異性と不貞行為をしていて「婚姻生活の平和」が害された場合、不倫相手に慰謝料を請求することができます。

離婚の慰謝料請求できる相手(2) 姑や舅

離婚の慰謝料を請求できる第三者として、次に挙げられるのが姑や舅です。

離婚慰謝料を請求できる例として、姑のいじめや舅による性的いやがらせが離婚の原因になった場合などがあります。

慰謝料請求が認められるのは簡単ではないとされていますが、「婚姻生活の平和」が害されているといえる場合、慰謝料請求をすることは可能です。

離婚の慰謝料請求できる相手(3) その他の配偶者の親族

離婚の慰謝料請求は姑などの第三者に行うことが可能ですが、そのほかの親族でも場合によっては慰謝料請求が可能になることがあります。

そのほかの親族から慰謝料を請求するためには、客観的に見て夫婦が平穏に生活を送る権利を侵害するような行為が認められたかどうかが重要になります。

「婚姻生活の平和」を侵害するほどの行為が認められれば、慰謝料の請求が可能になるかもしれません。

慰謝料を請求できる条件とは?

離婚をして慰謝料を第三者からもらうためには、ある程度の条件があります。
その条件とはいったい何なのか知っておきましょう。

過度ないじめ・モラハラ・暴力などがあること

離婚の慰謝料を姑や舅などの第三者からもらう場合、必要以上のいじめ、モラハラ、暴力などがあり人格権を侵害されていることが必要です。

身体的な暴力だけでなく、言葉による暴力や嫌がらせも離婚の原因になるので、離婚の慰謝料を第三者からもらう対象になります。

単なる嫌がらせだけの場合、それによって離婚しても慰謝料を姑からもらうのは難しいといえます。 

時効や除斥期間が経過していないこと

離婚の慰謝料を配偶者にもらうにしても第三者にもらうにしても、不法行為には時効や除斥期間が存在します。

不貞行為の場合でもそうなのですが、姑に不法行為をされたことが原因で離婚したときでも同じように時効や除斥期間があるので気をつけなければなりません。
 
具体的には、被害を知った時から3年が経過するか、不法行為時から20年が経過すると慰謝料請求はできなくなります。
民法724条 不法行為による損害賠償の請求権は、被害者又はその法定代理人が損害及び加害者を知った時から3年間行使しないときは、時効によって消滅する。不法行為の時から20年を経過したときも、同様とする。

慰謝料を請求する方法とは?

 
離婚の慰謝料を第三者に請求することは可能ですが、離婚の慰謝料を姑や舅に支払ってもらうのは難しいのが現状です。
では、どうすれば離婚の慰謝料を第三者に請求することができるのでしょう。

まずは証拠をつかむことが大切です

離婚の慰謝料の姑や舅にしたいのであれば、最も重要になるのが証拠の提出です。

不法行為があっても、客観的な証拠がないと離婚するときの慰謝料を第三者が支払うことが認められることは難しいです。

離婚時に慰謝料を姑や舅からもらうために最も重要となるのが証拠の提出なので、嫌がらせなどがあるのであれば以下のように行動して証拠を残しましょう。
 
・日記、音声や映像で記録を残す
・もし離婚前であれば探偵に依頼することもできます

話し合いによる合意

最も理想的といえるのが、当事者間の話し合いで慰謝料支払いの合意をすることです。

証拠をそろえて話し合うことで、相手が非を認めて慰謝料を支払う可能性があります。

合意できても後から問題にならないように、以下のことを行うようにしてください。
  • 慰謝料額や支払い方法を当事者同士で話して、合意をとる
  • 弁護士を代理人としたり、仲裁に入ってもらうことも可能
  • 合意が取れた場合は公正証書として残しておきましょう

話し合いが難しい・合意が取れないのであれば内容証明郵便を送る

話し合いで離婚時に慰謝料を姑や舅からもらえれば良いですが、望んで慰謝料を払う人なんて少ないですし、姑や舅となると慰謝料の支払いを認めない人はとても多いです。

姑、舅が原因で離婚になったとしても簡単には認めないでしょう。

実際、離婚のときの慰謝料を第三者に請求する人の多くは、慰謝料をすんなり支払ってもらえないことがほとんどです。

話し合いすることが困難だったり、慰謝料を支払ってもらうことが困難な場合は内容証明郵便を送ることをおすすめします。

内容証明郵便では
  1. 誰が
  2. いつ
  3. 誰宛に
  4. どのような内容の文書が差し出されたのか
を記載しましょう。 
 

用紙の大きさや筆記用具は自由、ワープロでも可能です。

内容証明郵便のメリット・デメリットとは?

内容証明郵便を送るメリット・デメリットは以下のようになります。

メリット

  • 請求の証拠が残ること
  • 相手に精神的プレッシャーを与えられる

デメリット

  • 法的拘束力がない

また、内容証明郵便の書類作成を司法書士、弁護士に依頼することも可能です。

司法書士や弁護士に依頼すると、内容証明郵便にその依頼した方の名前入りで作成できるため、相手に与える精神的プレッシャーが大きくなるというメリットがあります。

それでも解決しないなら調停・裁判に進む

内容証明郵便を送っても、離婚時に慰謝料を姑や舅が支払ってくれず解決しないという場合は、残念ながら調停・裁判に進むしかありません。

元配偶者の両親と裁判で争うというのは心苦しいかもしれませんが、離婚のときに慰謝料を第三者からもらうことはそれほど難しいことなのです。

調停や裁判に進む場合のポイントは以下の通りです。
  • 配偶者への請求の場合とは異なり、家庭裁判所ではなく地方裁判所に調停の申立をする
  • 相手が合意して調停調書が作られれば、相手が支払われなかった時に強制執行をかけることができる
  • 調停を起こさなくても裁判ができる

離婚の原因が第三者(不倫相手、姑)にあったら慰謝料請求ができる?のまとめ

今回は姑や舅が原因で離婚になったときに、離婚時の慰謝料を姑や舅に請求することができるのか?ということについて紹介してきました。

紹介したとおり、離婚するときの慰謝料は配偶者ではなく第三者である姑や舅にも行うことができます。

ですが、実際に慰謝料を貰うのは簡単なことではありません。

個人だけではどうすることもできなくなってくるので、どうしても姑や舅が許せず、離婚時に慰謝料を姑・舅から回収したいというのであれば、弁護士などの専門家に相談しましょう。

弁護士がいれば話し合いだけで慰謝料をもらえる可能性も高くなりますし、裁判になったときも有利に話しを進めることができます。

離婚するときの慰謝料を第三者から貰いたいのであれば、弁護士への相談は大切な一歩となります。

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この記事の作成者

ジコナラ編集部