離婚とアスペルガー症候群の関係性とは?アスペルガー夫との向き合い方

 アスペルガー旦那と離婚したい…旦那がアスペルガーで、日頃どう接していいのかわからない…そんな悩みを持っていませんか?アスペルガー症候群とはなにか、さらにアスペルガー旦那との向き合い方、アスペルガー旦那の妻が注意すべきことについても詳しく説明します。

目次

アスペルガー夫と離婚したい、、

「アスペ」と略して使われることも多いアスペルガー症候群。

旦那さんがアスペルガー症候群だとわかり、離婚を考える人も中にはいます。 

基本的に人間関係を不得意とするこのアスペルガー症候群の旦那を持った場合、日常生活のすべてが円滑に進むことが難しくなります。
 
最初は「あれ?なんか変だな…」「この人、ちょっと変わってるかも…」という違和感から、徐々に日常生活に顔を出すアスペルガーの特徴に戸惑う人も多いでしょう。
 
まずはアスペルガーとは何かを知ったうえで、アスペルガー旦那とうまく付き合うのか、はたまた離婚を考えるのか…この記事を読んでからでも遅くはありません。

アスペルガー症候群の特徴

なんとなくわかっているつもりの人は、まずアスペルガーが何なのかについて、よく知ることが大切です。

アスペルガー症候群とは?

アスペルガー症候群とは、アメリカ精神医学会によると、自閉性障害の一種です。
 
その特徴として、対人コミニュケーションや社会性に障害があり、知的障害や言葉の遅れを伴わないことが挙げられます。
 
一見すると、普通の人と何もかわりがないように見えますし、勉強は普通、もしくは普通よりも成績がよいこともあります。
 
ところが、アスペルガー症候群の人には、会話をしてみると話が通じなかったり、不思議な行動をしたり、違和感を持つ人も多いのです。

アスペルガー症候群の主な症状

アスペルガーは自閉性障害の一種ですから、その症状も自閉症とよく似たところがあります。
 
たとえば、マイルールやこだわりが強いことです。
 
具体的には、タオルを色とサイズごとに並べないと気がすまなかったり、外食するならこの店と決めていたり、いつも同じ時間に同じ行動をしたり…。
 
離婚に結びつくほどの「神経質」で片づけられることが多い行動の中にも、アスペルガーの症状が現れていることがあります。

アスペルガー症候群の人は高い集中力や知能を持っていて、高収入の職業に就いている可能性が高い?

コミュニケーションや行動には、特殊な傾向を示すことが多いアスペルガーですが、知的能力は標準の人から高い人までさまざまです。
 
ずば抜けて集中力が高かったり、人とかわった考え方をしたりすることもあるため、デザイン系などのクリエイティブ職から、国家公務員、プロのアスリートまで、高収入の職業に就いている人もいます。

離婚率が高い!?アスペルガー症候群旦那の特徴

言動が少し変わっているために、アスペルガー旦那は離婚率が高くなるような特徴も持ち合わせています。

アスペルガー旦那の特徴(1) こちらが疲れていても家事・育児を手伝わない

アスペルガー旦那は、基本的に人の顔色を読んだり、空気を読むことが苦手です。
 
あなたがどんなにため息をつきながら家事・育児をしていても、「大変そうだから手伝おう」という臨機応変な対応は期待できないでしょう。

アスペルガー旦那の特徴(2) 具体的に計画を立てて行動することができない

アスペルガーの場合、決められたスケジュールに従って動くことは得意なのですが、一方で自分で1から計画を立てることが苦手です。
 
そのため、旅行や1日のスケジュールなどの組み立てを任せていたのに、当日になっても真っ白だった…ということもあるでしょう。

アスペルガー旦那の特徴(3) 一つのことに熱中しすぎる

難しいことばでいうと「固執性」のあるアスペルガー。
 
自分がこだわるもの、こだわることに向き合っているときは、熱中しすぎて周りが見えません。
 
車や電車が大好きで、子どもの保育園の送迎を頼んでいたのに、電車に夢中になって子どもを放置していた…ということもあるでしょう。

アスペルガー旦那の特徴(4) こだわりが強く、怒るタイミングがよくわからない

生活の中にも、アスペルガーのこだわりはたくさんあります。
 
食事の時間、飲み物、お風呂の時間・温度、洗濯物のたたみ方…。
 
これらに強すぎるこだわりがあるため、それを破る人は、たとえ妻でも歯止めがきかずに怒りの感情をぶつけてしまうことがあります。

アスペルガー旦那の特徴(5) 親族や交友関係など人間関係を築くのが苦手

アスペルガーはとにかく人間関係の障害ともいわれていますから、家族であっても人間関係を形成・維持するのが難しいことが特徴です。
 
自分のきょうだいとうまく付き合ってくれない、親戚の輪の中に入っていけない、知らないうちに親戚を怒らせている…。
 
それはもしかしたら、アスペルガー旦那特有の現象かもしれません。

アスペルガーの人が近くにいる方はカサンドラ症候群に気をつけて!

アスペルガー旦那と結婚すると、注意が必要なのはアスペルガー旦那だけではありません…。

カサンドラ症候群とは?

アスペルガー症候群の旦那を持つ場合、カサンドラ症候群になるリスクが高くなります。
 
カサンドラ症候群とは、アスペルガー症候群の人をを支える側の人が心労から鬱になったりする2次災害のことです。
 
アスペルガー旦那と結婚生活を続ければ、カサンドラ症候群になる可能性も高くなります。

一人で抱え込まず、相談しよう

旦那がアスペルガーの場合、カサンドラ症候群にならないために、予防策を講じる必要があります。
 
もしも自分もその可能性が少しでもあると思ったら、友人、ネット、専門機関などに相談することをおすすめします。

距離を置くのも一つの手かも

旦那のアスペルガーの症状に限界を感じたら、それに我慢することだけが正しいとは限りません。
 
旦那は旦那で心配かもしれませんが、あなたのことも考えるべきです。
 
そのためには、一時的に、もしくは長期的にアスペルガー旦那と距離を置くことも必要です。

離婚せずアスペルガー症候群の旦那との向き合う方法

旦那と離婚したくない、できれば離婚せずにアスペルガー旦那と一緒にいたい…そんな時、どうしたらよいのでしょうか。

アスペルガーは病気ではなく、生まれ持った"個性"という捉え方をしよう

アスペルガー旦那と離婚せずに向き合うためには、アスペルガーの本質を知ることが大切です。
 
アスペルガーは病気ではなく、先天性のものです。
 
生まれつきその性格・行動特徴ですから、離婚を考えたら、まず「個性なんだ」と思うようにしてみましょう。

離婚せずアスペルガー旦那と向き合う方法(1) アスペルガー症候群を理解する

今では発達障害に対する理解もすすんできており、各自治体でアスペルガーを含む発達障害に関するセミナーなどが行われています。
 
妻として、離婚せずにアスペルガー旦那と向き合うために、このようなセミナーに参加したり、書籍を読むなどして、アスペルガーについて学ぶことも大切です。

離婚せずアスペルガー旦那と向き合う方法(2) 伝え方を工夫する

アスペルガーは、抽象的な表現をされることを嫌います。
 
「なるべく」「できれば」「だいたい」などの表現ではあなたの意図が伝わらず、それが原因でコミュニケーションが不足することもあるでしょう。
 
このようなことで離婚しないためにも、省略などせずに、きちんと具体的に説明するという配慮が必要です。

離婚せずアスペルガー旦那と向き合う方法(3) 感情の認識をサポートしてあげる

また、アスペルガーは他人の感情に無頓着です。
 
怒っている、悲しんでいるなどの他者の感情を正しく認識するのが困難です。
 
アスペルガー旦那と向き合うためには、「今私は、こういう理由で怒りを感じている」「だからこうしてほしい」というように、感情と、とるべき行動をセットで伝えれば、離婚に至る前にきちんと向き合えるでしょう。

アスペルガーで離婚はできる?

アスペルガー旦那と向き合う工夫もしたけれどやっぱり難しい…旦那がアスペルガーだからといって、離婚できるものなのでしょうか。

アスペルガーで離婚はできる?(1) アスペルガー症候群を理由に離婚は難しい

基本的に、離婚は夫婦の合意があれば自由にすることができます。
 
あなたとアスペルガー旦那が話し合い、このままでは辛いからという理由でも、アスペルガー旦那が離婚に合意すれば、離婚することはできます。
 
しかし、旦那がもしも離婚したくない、と離婚に合意しなかった場合、民法770条にある離婚事由に該当しなければ、離婚することができません。
 
離婚事由は、以下の通りです。
  1. 配偶者に不貞な行為があったとき。
  2. 配偶者から悪意で遺棄されたとき。
  3. 配偶者の生死が三年以上明らかでないとき。
  4. 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき。
  5. その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。

一般的には、アスペルガー症候群が「強度の精神病」に当たらないとされるのが通常です。

したがって、アスペルガー症候群というだけで離婚事由が認められる可能性は低いでしょう。

アスペルガーで離婚はできる?(2) 婚姻を継続しがたい重大な事由があれば離婚ができる

ただし、上記でご紹介した離婚事由がまったく認められないかというと、そうとも言い切れません。
 
5つめの「婚姻を継続し難い重大な事由」に、アスペルガー旦那による言動が入らないともいえないのです。
 

しかし、このあたりは非常にデリケートな問題ですから、一般の方は判定が難しいでしょう。

このような場合は、弁護士に相談し、アスペルガーを理由に離婚できるのか、それともアスペルガーは離婚事由に当てはまらないからやはり離婚できないのかの判断を仰ぎましょう。

離婚についてはこちらの記事も参考にしてください!

離婚とアスペルガー症候群の関係性とは?アスペルガー夫との向き合い方のまとめ

旦那がアスペルガーで、アスペルガー特有の言動に悩まされている人も多いでしょう。
 
しかし、アスペルガー旦那とも、正しいアスペルガーに関する知識を身に着け、向き合い方を会得すれば、離婚という最悪の事態は避けられるかもしれません。
 
でもやっぱりアスペルガーの言動に耐えられない、離婚したい…という場合、アスペルガーを離婚事由にするのは難しいでしょう。
 
しかし、弁護士と相談した上で、離婚するための方法について学ぶことで、アスペルガー旦那と離婚できる可能性もあります。
 
アスペルガー旦那で悩んでいるなら、そして離婚を考えているなら、弁護士に相談・依頼し、あなたに少しでも有利な離婚になるようにしましょう。

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この記事の作成者

カケコム編集部