退職願の書き方がわからない|退職願の封筒・出し方・状況別書き方・添え状の書き方・郵便の宛名の書き方まで徹底解説

「退職」がこれほど注目されている時代も珍しいでしょう。「辞めること」に関する問題は、これまでは「解雇」が主流で、労働者の自己都合退職はあまり議論されませんでした。しかし日本経済はかつてない人手不足に陥っていて、企業は社員の引き留めに躍起です。「退職したくても辞めさせてもらえない」ような事態に陥れば、有利な転職先を逃してしまいかねません。それを回避するには「正しい退職願の書き方」を知っておく必要があります。

目次

急な退職で退職願の書き方が知りたい!

好条件の転職先は、突如やってきます。しかもそういう会社はあなたに「すぐに入社できますか」と尋ねるでしょう。

その会社は、あなたが会社の労働者として即戦力になると判断したので、高収入を提示してくれるのです。

このように、「すぐに退職願を書かなくては」なんて状況は起こり得ます。

ただ、「何に」「何を」書いたらいいのでしょうか退職願の提出先は分かっていますか。

そのすべてをお教えします。

気をつけていただきたいのが、焦って手続きしてしまった結果、会社側とトラブルになってしまうことです。

万が一トラブルになってしまった場合は、自分一人で解決しようとすると泥沼にはまってしまい、ますます問題が大きくなってしまうことがあります。
 
無駄な時間を過ごさないためにもトラブルになってしまった場合はすぐに労働問題に強い弁護士に依頼しましょう。
 
早めの相談が鍵となります。
 
それでは退職手続きについて解説していきます。

退職願の書き方を徹底解説

紙に名前と日付と「一身上の都合により退職します」と書いて、封筒に入れて上司に渡す――こんな簡単で乱暴な方法は、ビジネスパーソンとして失格です。

ただ最近は、上司にLINEで「辞めます」と送る人もいるそうなので、自筆なだけましといえばましなのですが…。

しかし、ビジネスでは「去り際」が重要です。きちんとした書き方で退職願を書きましょう。

退職願の書き方(1) 退職願・退職届け・辞表の違いとは?どれを書けばいいの?

多くの方が「退職願」と「退職届」と「辞表」を混同しています。

まず「辞表」ですが、これは一般的なサラリーパーソンは使いません

経営者や役員クラス、せいぜい部長クラスが使う、退職のための書類です。

次に「退職願」と「退職届」の違いですが、前者は「おうかがいをたてる」、後者は「決断を伝える」という違いがあります。

決定的な違いとしては基本的に「退職願」は撤回できる、「退職届」は撤回できないという点です。
 
一文字違うだけで大きく異なるので、提出の際には気をつけましょう。

退職願の書き方(2) 用紙の選び方

退職願は便箋に書きましょう。大きさはA4が一般的ですが、B5でも許容範囲です。

決して、コピー用紙やノートといった「そこらへんにあった紙」を使わないでください。

退職願は、どうしても決別状の意味を持ちます。コピー用紙などを使ってしまっては、喧嘩を売っているようなものです。

ビジネスの世界では、いつなんどき「昔の同僚」にお世話になるか分かりません。無用な「しこり」は残さない方が賢明です。

筆記道具は、ボールペンか万年筆を使ってください。色は黒がよいでしょう。

退職願の書き方(3) 封筒の選び方

封筒にも気遣ってください。

白い無地の二重封筒が理想です。二重封筒は一般的に「表の封筒」が白色で、「中の封筒」が紫色になっています。

これを使うことで、「中身が透けないようにする配慮ができる人だ」と思われます。これこそ、去り際の美学です。

郵便番号を記入する「四角枠」が書かれてある封筒ではなく、「無地」のものを購入してください。

封筒の表には「退職願」または「退職届」とだけ書いてください。社長名や部長名などの宛名は不要です。

自分の氏名は封筒裏の左下に、所属部署と一緒に書いてください。 

退職願の書き方(4) PC作成が可能な場合

IT企業やネット関連会社など、合理性を重んじる組織では、退職願の文面をパソコンで入力してそれを印刷したコピー用紙を提出することも「可」となるでしょう。

ただ、手書きに代わる丁寧さはありません
 
もし「お世話になった」という気持ちが少しでも残っていれば、便箋に万年筆またはボールペンでしたためましょう。

退職願の書き方(5) 実際の記入例〜縦書きの場合〜

退職願の文面は、縦書きも横書きも同じです。

ただ、縦書きが一般的です。よほどのこだわりがなければ、横書きは避けましょう。

縦書きの見本は以下の通りです。

  1. 1行目は「退職願」と書きます。行の中央に書きます。
  2. 「私事、」は2行目の下づけで書きます。「わたくしごとは、へりくだる」という意味です。
  3. 退職理由は「一身上の都合」だけでOKです。
  4. 退職日は、事前に上司と打合せをした日を書きます。特別なこだわりがなければ、和暦が基本です。
  5. 自分の名前は社長名より下に書くのが基本なので、記入日と自分の氏名はやや下方に書きます。
  6. 社長の名前には「殿」が一般的ですが、「様」でもOKです。

退職願の書き方(6) 実際の記入例〜横書きの場合〜

どうしても横書きにしたい方は、縦書きとは文章の順番が入れ替わることに注意してください。

見本は以下の通りです。

 

  1. 「退職願」が真ん中にくるのは縦書きと同じです。
  2. 記入日が2行目にきます。
  3. 社長名を左づけにし、自分の氏名を右づけにします。
  4. 「私事、」も右づけです。
  5. 縦書きにはなかった「以上」を入れます。

退職願の書き方(7) 退職理由

退職理由の記述の大原則は「ごちゃごちゃ書かない」です。

うらみつらみを晴らして辞めたい、という気持ちは理解できますが、ここに「様々な事情」を書いてもなんの効果もありません。

それよりは、ビジネスパーソンらしく潔く、「退職願は単なる様式」と割り切って定型パターンを使いましょう

もし、「せっかく辞めるんだから、残る人のためにも、改善すべきことを知らせたい」と思うのであれば、退職願とは別の文章を作成し、しかるべき人に託しましょう。

退職願の書き方(8) ケース別の退職願の書き方

退職願は、パートやアルバイトには求められないでしょう。

ただし、勤務時間が一般のパート・バイトより長いパート・バイトは、退職願を書くよう指示されるかもしれません。

パート・バイトの退職願の書き方も、正社員と同じでOKです。

退職願の書き方(9) 退職願の法的な扱い

退職願や退職届という書面を出さなければならないのは、「働く」という行為が「契約行為」だからです。

退職願や退職届は、労働者から「この契約を解約する」という意思の表明です。

つまり、退職願も退職届も、法律的に重要な書類なのです。

「退職願」は、法律的には「使用者が承諾すれば退職します」という意味になります。

撤回可能な点で労働者側に若干有利な「退職願」を選択することが無難といえるでしょう。

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退職願の書き方がわからない、、退職願の封筒・出し方・状況別書き方・添え状の書き方・郵便の宛名の書き方まで徹底解説のまとめ

きちんとした退職願や退職届を書いても、それが経営者や労務管理部門に到達しなければ効力を発揮しません。

当然ながら、優秀な人ほど自己都合退職はもめます。退職でのトラブルを回避するには、関係者全員に退職スケジュールを周知するとよいでしょう。

退職願を渡した上司の対応があいまいであれば、労働問題専門の弁護士に相談するのも「手」です。

というのも、ブラック企業であれば退職に「難癖」を付けてくる可能性があります。

「あなたの突然の退職によって会社が大損した。損害賠償せよ」なんてことを言う可能性も0ではありません。

弁護士を雇う目的は、なにも訴訟だけではありません。

なかなか退職手続きを進めない担当者に対し、私の弁護士は会社の対応が不当だと言っていますが」と言うだけで、効果が出ることがあります。

特に転職が決まっている人は、退職の手続きで時間を費やすのはもったいないです。

きちんと書いて確実に提出する、これだけで随分スムーズに辞めることができます。

労働問題に強い弁護士に相談する

この記事の作成者

ジコナラ編集部