離婚した後の子供の戸籍はどうすべき?必要書類や手続き・親権について

離婚後の子供の戸籍について考えたことありますか?離婚を考えたら、ただ感情のままに動いてはいけません。悩み、苦しい時こそ現実的に順序立てて考える事で前向きになれる事もあります。今日は、意外と簡単なようで難しい「離婚後の戸籍」について簡単に分かりやすくお伝えしたいと思います。

目次

戸籍とは

戸籍とは簡単に言うと、各個人のルーツを残すものと考えると分かりやすいと思います。
 
よく使われる目的としては

①本人確認(身分証明書)
②財産など相続に関するものの証明
③親族関係の証明
④裁判での訴訟や不動産などの登記の証明
⑤本籍地以外で提出する婚姻届け

ではないでしょうか?
日本国民であれば誰もが出生した時に与えられる唯一の自分を証明してくれるパスポートです。
(様々な理由で無戸籍のまま・・と言う問題も起きてはいますが、それは今はおいておきます。)
 
戸籍謄本を見てみると次の事が淡々と記載されています。

Ⅰ、氏名 
Ⅱ、生年月日 
Ⅲ、戸籍に入った原因(出生、養子、結婚、離婚、死亡)
Ⅳ、実父実母の氏名と続柄or養子の時は養父養母の氏名と続柄
Ⅵ、別の戸籍から入った場合は元の戸籍 
Ⅶ 夫婦であれば続柄(夫、妻)

どの項目にも共通するのは、その届け出を誰がしたのかと言う所まで記載されます。
まちがいなく、「あなたは○○家の○○さんですよ!」と証明してくれる、大事な物なのです。

離婚後の夫婦の戸籍


ずっと続くと信じていた愛が消えていくのは辛い事ですが、新しい人生の幕開けです。

復籍って知っていますか?

基本的に婚姻する事によって氏が変わりますよね?それは、夫側、妻側に関わらずどちらかの戸籍に入る事で婚姻とする定めがあるからです。

ですから、婚姻によって氏を変えずにいた人は離婚後に戸籍が移動するわけではなくそのままとどまります。

しかし、離婚によって旧姓に戻った人は婚姻前の戸籍に戻りますよね?これが復籍です。

分かりやすく言えば名前も実家に帰るようなものですね。

婚氏続称制度

婚姻によって氏を変えた方は、離婚をする際にまた旧姓に戻る事になりました。

しかし、長い間の婚姻生活で旧姓に戻ると支障がある事も多く、離婚後もそのまま結婚時の氏を使用する方が都合が良い事もありますよね。

その時は「離婚の時に称していた氏を称する旨の届け」を3か月以内に提出すれば、そのまま旧姓に戻らず婚姻当時の名前を名乗る事ができるんです。

これが婚氏続章制度です。ここまで理解できたでしょうか。

新しい戸籍になる人

下記に当てはまる人は、新戸籍を作り、新しい戸籍に入ります。

①婚姻前の戸籍が除籍になっている(戻る戸籍が死亡や転籍などにより亡くなっている事)

②婚姻前の氏に戻っても父母の戸籍に戻らず自分で独立した戸籍を持ちたい場合➡新戸籍編成

③婚姻時の氏を名乗るため、婚氏続称の申請をした

ここで、よく考えて欲しいのは復籍した人でも3か月以内なら、新戸籍を作る事が出来ると書きましたね。

しかし、新戸籍を作った人は「やっぱり婚姻前の戸籍に戻りたい!」となっても、もう戻れないのです。

よくよく考えて決めてくださいね。 

離婚後の子供の戸籍と親権


まず自分の戸籍が新しいスタートを切ったら、あともう少し。

でも1番悩むのは皆さん、子供の事ですよね。

子供に関わる手続きもしっかりしておきましょう。

最大難関の子供の氏

保護者が離婚して復籍するにしろ、婚氏続称するにしろ子供の氏は何も変わらないのです。

もちろん手続きをしなければ・・・です。

ここは少しややこしいので、ゆっくり説明したいと思います。

分かりやすいパターンとして母親が親権者で旧姓に戻った場合です。

母親と子供の氏が違うと言う事です。

できれば子供も私も同じ氏を名乗りたいと思う親も多くいます。

だから、本当は旧姓に戻りたかったけど婚氏続称したのだとおっしゃる方もいますが、ここで少し誤解を解かねばなりません。

どんなに同じ氏を名乗っても、ご近所にいる他人だけど同じ姓の人と同じなのです。 

肝心要の子供の戸籍

手続きをしなければ、婚氏続称しただけでは、ただ姓が同じなだけだと言う事はお伝えしましたね。

もちろん旧姓に戻られた方もです。

では自分の戸籍の中に子供をいれればよいのでは?と思われた方、正解です。

しかしこのままではその「自分の戸籍にいれる」事も不可能なのです。

子供と親の氏が違う場合は親の戸籍に子供が入れないのです・と言う事は、あなたが抜けだしてきた元・夫の戸籍に子供は入ることになります。

では、自分も子供と一緒の籍にするにはどうすれば良いのでしょう? 

家庭裁判所

さて、可愛いわが子を自分の戸籍にいれるまで、あと少しです。

管轄の家庭裁判所に認めてもらうのです。

「子供の氏の変更許可」を申請して、子供が自分と言う親の戸籍に「入籍」を認めてもらわなければなりません。

認められて初めて一緒の戸籍にいることが出来るのです。

申し立てに必要な書類は

①収入印紙800円分(子供1人につき)
②連絡用の郵便切手82円
③申立する子供の戸籍謄本(全部事項証明書)
④父・母の戸籍謄本(全部事項証明書・離婚の記載のあるもの)

になります。

家庭裁判所で調停離婚や裁判による離婚をされた方は、その際に一緒に手続きをされたかと思いますが、協議離婚ではウッカリ手続きをしていなかった!と言う事もあるので注意が必要です。

離婚後に子供を自分の戸籍に入れるための手続き

ここまで来れば後は簡単です。入籍届を提出しましょう。

入籍届ってなんですか?

入籍届は婚姻の時や子供が生まれた時の出生届、または養子縁組した時の養子縁組届と理屈は同じですね。

読んで字のごとく籍を入れる事を届けるものです。

ただ、これらの時は改めて入籍届を出さなくても自然に入籍の手続きが進められているので、改めて入籍届を出すことはありませんでした。

しかし、今度は離婚した事で、新しく独立した自分の戸籍に子供をいれるものです。

入籍届を出すにあたって必要なもの

  • 入籍届1通(全国共通です。区役所の戸籍課で受け取れ、記入の仕方も教えて貰えます。)
※子供が15歳以上の場合は、子供自身の署名・押印が必要になります。
  • 届出人の印鑑(親権者・認め印可シャチハタは不可)
  • 家庭裁判所から発行された許可審判所の謄本1通(申請後、約1週間ほどで郵送されます。)
  • 子の戸籍全部事項証明書、父親・母親の戸籍全部事項証明書各1通
おおむね、全国どこでも同じですが管轄の役所で聞いてみると安心ですね。

常識ですが、役所に提出するものは全て原本にしてくださいね。

なにの手続きにしても役所に行く時は印鑑は必要だと思っていた方が2度手間がかからないですよ。
 
※提出する氏名、住所などは戸籍全部事項証明書通りに書きましょう。

入籍届の届け先

これは難しく考える事はありません。

親権者の所在地か本籍地のある場所になります。

窓口はもちろん戸籍課です。

記入の仕方などは詳しく教えていただけます。

こちら側は不備のないように事前に確認していきましょうね。

入籍届を出し受理されたら、これでもう戸籍関係の手続きは終了です。

子供と自分と独立した戸籍に一緒に入っています。

少し時間をおけば、その日のうちでも戸籍全部事項証明書にはきちんと記載されています。

離婚した後の子供の戸籍はどうすべき?必要書類や手続き・親権についてのまとめ

 
いかがでしたか?大体の流れは理解できたでしょうか?

離婚は結婚よりも数倍大変だと、よく聞きますが全くその通りですよね。

しかし、この面倒でややこしい手続きをふむ事は、今後の人生に「子供の為なら不可能はない」と更に自信を持つことが出来ます。

そして傷つき、疲れながらも無事にやり遂げた時、新しい人生のスタートはもう始まっていた事に気づくはずです。

自分1人では乗り越えられない事も、子供が力となり強く歩いて行けますよね。

明るく自由な未来が、もうあなたと子供のすぐそばまで来ています。お幸せに!! 
 
この記事の作成者

カケコム編集部